COLUMN
日本最大級RISC-Vイベント!RISC-V Day Tokyo 2019出展レポート
2019年9月30日にRISC-V協会(SHコンサルティング株式会社)主催のRISC-V Day Tokyo 2019が開催されました。富士ソフトも協賛企業として参加し、講演や展示ブースで弊社のRISC-Vにおける取り組みをご紹介しました。
今年のRISC-V Dayの印象は?
当日の来場者数はおよそ350名にのぼり、盛りあがりを見せるイベントとなりました。今回のイベントは昨年よりも多くのRISC-V Foundationの主力メンバーが出展しており、さらに日本企業の出展社数も増えていました。IPベンダー、ツールベンダー、それにサービスプロバイダーなど出展企業の業種も増えていたことからRISC-Vに纏わるエコシステムの充実化が伺えました。講演はRISC-V FoundationのCEO Calista Redmondを筆頭に、様々なテーマや内容に富んでおり、去年の講演内容と比較してより実用的なものになっていることが感じられました。
出展企業・講演内容
RISC-V Foundationメンバーであるラムバス株式会は同社製品「Root of Trust IP」に自社で開発を行ったRISC-Vベースプロセッサを組み込んだ実績をもとに、ユーザー観点からRISC-Vについて語りました。
Rambus Inc. 営業部
シニアマネージャー星野 力 氏
Rambus社はデモ展示も行っており注目を集めていました。
同デモは弊社Meetupでも展示予定です。
同じくRISC-V Foundationメンバーである台湾ベンダーのAndes technology社も講演を行いました。同社RISC-VベースプロセッサIPはすでに60以上の顧客にライセンスを提供しており、AIアクセラレータからSSDコントローラーまで幅広いアプリケーション向けチップで採用されています。
Andes Technology Corp.
CTO Charlie Su氏
弊社の講演では富士ソフトが新たに日本市場に展開していくRISC-V開発のトータルソリューションをご紹介させていただきました。弊社はRISC-Vに纏わる設計に必要なIPやツールを調達するとともに、設計サービスをご提供し、お客様のRISC-V開発全面でご支援いたします。
富士ソフト株式会社 プロダクト事業本部
エンベデッドプロダクト事業推進部 姫野 呂裕
弊社ブースにも多くの方にお越しいただきました。
今年のイベントから見たRISC-Vの将来性
大盛況となった今年のRISC-V Day Tokyoですが、去年より参加人数が増えたことから、主催の方は早くも来年は2倍の規模で開催すると意気込んでいます。これまでもRICS-VのようなオープンソースISAはありましたが、普及しなかった理由のひとつとして考えられるのが、ツールチェーンの欠如でした。しかし、RISC-Vはすでにそのフェーズから脱出し、ある程度安定してきたように思います。これは海外の製品実績の増加にも反映しており、一つの裏付けとなっています。今後RISC-Vという革新的な技術はいかにメインストリームで成功を収めるか、弊社はエコシステムの一員として非常に楽しみにしています。
RISC-Vをもっと詳しく知るには?
光栄なことに、RISC-V FoundationのCEOの講演の中でもご紹介いただいた弊社主催のKUMICO MeetupではRISC-Vを主題として多くのパートナーベンダにご登壇いただきます!今回のRISC-V Dayに出展していない米国ベンダSecureRF社やBluespec社も参加する貴重なイベントとなっております。
さらには!実は皆さん疑問を抱えている「日本でRISC-Vは本当に流行るのか」ということに注目し、ここでしか聞けないベンダーの本音がパネルディスカッションで明かされることが期待できます。
東京(10/23)と大阪(10/25)の2回開催となりますが、東京は予想を超える数のご応募をいただいております。ぜひこの機会にご参加ください。
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個別相談も承っております。下記よりお申し込みください。