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農作機器にも産業用PC

COVID-19はいつ終息するだろう。折角自粛が終わったのに東京都の感染者数まだ増え続けている。政治的、貿易的にも、世界中に様々な影響を及ぼしている。
先日のニュースでは、中国がオーストラリアの小麦に85%の関税を課税すると発表がありました。そうなるとオーストラリアの小麦は中国への輸出ができなくなります。

ニュースでは、オーストラリアの広大な農地が映し出されました。オーストラリアの土地は本当に広く、
思わず昔携わった、オーストラリア向けの産業用PCプロジェクトを思いました。

日本では農作業機器のAI化は、人手不足を解決する手段としては欠かせないことだと思います。
イチゴの採集機、リンゴの採集機、桃の採集機など、いずれも画像処理を必要としています。(正確に果物の位置を確認し、ハサミを入れるポイントを確認、受け取りネットポジションを決めるなど)。このような繊細な作業を人間の代わりにAIロボット(車両型)がおこなってくれるのが農業向け産業用PCです。
しかし,オーストラリアの農作業機器はそのような繊細な動きをほとんど要求ません。

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オーストラリアの農作業機器に乗せる制御Boxの案件は、頑丈さ、防水、防塵が要求され、I/Oなどの要求もごく普通でした(防水防塵が厳しく要求される為、I/Oの数が極端に少ない、電源のInput及び必要なI/Oを特殊な軍事用防水コネクターにつけています)。その要求SPECの中で一つだけ、思わず笑ってしまった機能がありました。

それはGPSです。農地があまりにも広いため、GPSがないと人がどこにあるかわからないそうです。いつでも携帯電話で連絡できるのではないか?ですが、電話で位置を伝えるのは難しい。
少し話が脱線しますが、日本に来たばかりの時、友達と新宿の駅で待ち合わせをしたことがありました。しかし新宿の駅は大きく、駅についてから電話で居場所を聞けば簡単に会えると思っていましたが、現実は想像とはかなり違っていました。電話で「コンビニの前にいますよ」と伝えても、コンビニの数も多く、見つけるまで大変でした。結局会うのに30分以上もかかってしまいました。
それを考えてみればオーストラリアの農場にGPSがなければ正確な位置がわからないのも理解できます(実際オーストラリアに行ったことない、オーストラリアの農場がどのぐらい大きいかもわからないですが)。

今はどうなっているかわかりませんが、当時はBox PCにGPSしている搭載している物が少なく、更に防水防塵が必要でしたので標準品のBox PCが中々見つからず、結局開発コストとスケジュールを考慮した結果、SOMを採用し、システムをセミカスタムにしました。
このように、人口減少が進む農業分野においても、産業用PCを活用することで、改善の兆しが見えてくるのではないでしょうか。

農作機器にも産業用PC

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