サーバーコンピューティングにおいてプロセッサ(CPU)での処理の限界が見えている今、その解決の手段としてFPGAを活用したハードウェアを用いたアクセラレーションが注目されています。
負荷分散、 高速化をいかにスムーズに実現をするかなど、お客様の様々な課題や疑問に対して、その解をアクセラレーションのプロフェッショナルがご紹介いたします。
『アクセラレーション』とは ハードウェア(アクセラレーター)を追加して、機器の特定の処理を高速化すること。GPUによるグラフィック性能向上がよく知られているが、近年はAIの推論処理やデータベース処理など、サーバーの処理を高速化する手法が注目されている。アクセラレーションに効果があるアプリケーションは、AI、映像処理、データ分析、Fintech、ゲノム解読など多岐にわたる。
KUMICO Meetup 2019概要
開催日時 | 2020年2月5日(水) 13:30~17:30(受付開始:13:00) |
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場所 |
富士ソフト アキバプラザ 5F レセプションホールA~D 〒101-0022 東京都千代田区神田練塀町3 富士ソフト秋葉原ビル |
対象 |
・サーバー処理の効率化・高速化をご検討されている方 ・サーバーのアクセラレーションに興味がある方 |
定員 |
70名 ※人数が定員を超えた場合は抽選とさせて頂きますので、ご了承ください。 |
主催 | 富士ソフト株式会社 |
講演・協賛 | NTTアドバンステクノロジ株式会社、アヴネット株式会社、株式会社マクニカ、TUL Corporation.、日本モレックス合同会社 |
参加費 | 無料 |
持ち物 | 名刺2枚(受付にて名刺を頂戴いたします) |
タイムスケジュール
13:30 | 開会のご挨拶 |
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13:35 |
アクセラレータを用いた通信トラフィック監視とFPGA/GPUリソース管理の将来 ~トラフィック監視システム@FlowInspectorを例に~ NTTアドバンステクノロジ株式会社 ネットワーク&ソフトウェア事業本部 主幹技師 片山勝 氏 プロセスルールの限界とクラウド等の大容量データ処理の要求により、CPUだけではなく、FPGAやGPUをアクセラレータとして使う時代が来ている。FPGA/GPUのアクセラレータをCPUやメモリと同じように仮想化資源として簡単に扱える取り組みと、仮想ネットワークでのトラフィック見える化をFPGAカードで実現した技術をもとに将来を展望する。 |
13:55 |
FPGAと共に進化するHWアクセラレータ~デモと実績交えてご紹介~ 富士ソフト株式会社 ソリューション事業本部 インダストリー事業部 エンベデッドテクノロジー部 第1プラットフォームグループ 課長 亀井悟 IoT端末の高度化により世の中に流れるデータが大量化および高速化しております。 今後課題となってくるプロセッサ負荷に対して、FPGA搭載のHWアクセラレータを用いて解決した実例をご紹介致します。 |
14:15 |
GPUを凌駕する深層学習向けFPGA高速推論エンジンZebraのご紹介 アヴネット株式会社 ザイリンクス事業本部 第1PM部 マーケティング課 主任 中村達也 氏 Mipsology SAS アジア担当ビジネス・デベロップメント アドバイザー 藤谷つぐみ 氏 Mipsology社Zebraは深層学習推論エンジンで、Xilinx FPGAカードに最適化実装済みです。FPGA実装の煩わしさを気にすることなくニューラルネットワークをすぐに使用可能です。低レイテンシ、高パフォーマンス且つ小型化・低消費電力を両立したい製品に最適です。講演では製品概要とGPUとの比較結果について紹介します。 |
14:35 |
HPCおよびAIにおけるFPGAアクセラレーション TUL Corporation. FPGA Platform Sales Representitive Kai-Hua (Andrew) Liu 氏 |
14:55 | 休憩&製品デモ |
15:15 |
4K映像のリアルタイム高画質化アクセラレーションの実装手法 富士ソフト株式会社 プロダクト事業本部 エンベデッドプロダクト事業推進部 室長 福永弘毅 解像力向上化技術「SPIDER」 は、どのような動画や静止画であっても、レンズが変わったかのようにくっきりさせる技術です。この複雑な映像処理をインテル社のFPGAアクセラレーションカードにハードウェア実装し、4Kサイズの映像でも高速処理を実現しています。画像処理のアクセラレーションの実装手法と、それを自由度の高い形で制御するアプリケーションの開発手法を解説します。 |
15:35 |
FPGA で高速化する IoT データ解析基盤 株式会社マクニカ アルティマカンパニー 技術統括部応用技術4部 FAE 石田卓也 氏 昨今の IoT デバイスの進化や AI の活用により今まで以上にセンシングしたデータを活用できる機会は多くなりました。大量のデータには、同様にそれを解析するためのコンピューティングスペックが求められます。本セッションでは FPGA を使うことでセンシングしたデータの保存場所であるデータベースを高速化する Swarm64 と無償 BI ツールを用いてその有効性を確認します。 |
15:55 |
BittWareのアクセラレーション・ソリューションの紹介 日本モレックス合同会社 BittWare FAE 市原清志 氏 特定のアプリケーション用にハードウェアアクセラレーションをカスタマイズするニーズが高まっており、BittWare社が提供するエンタープライズクラスのアクセラレーションソリューションおよびそのプログラマブル製品によるエネルギー効率とアプリケーション性能を向上する応用事例についてご紹介します。 |
16:15 |
富士ソフトのアクセラレーションへの取組みと期待 富士ソフト株式会社プロダクト事業本部 エンベデッドプロダクト事業推進部 部長 姫野呂裕 FPGAデバイスを用いたアクセラレーションのニーズが一層高まっています。FPGAアクセラレーションの市場動向や、アクセラレーション市場を牽引しているメーカーのFPGAアクセラタカードをご紹介します。 |
16:30~17:30 | 懇親会&製品デモ |
(※講演内容は変更となる可能性があります。)
アクセラレーションデモのご紹介(当日のデモ内容は変更となる可能性がございます。)
仮想ネットワーク対応トラフィック監視システム @FlowInspectorとOpenStack Cyborgによるアクセラレータ管理
トラフィック監視システム「@FlowInspector」は仮想ネットワークを流れるトラフィックをIntel PACにより高速かつ柔軟に監視できます。
アクセラレータを管理するOpenStack Cyborgは、サーバにどのようなアクセラレータが搭載されているか、どのような機能が実現されているかを管理するとともに、VM(Virtual Machine)からアクセラレータを呼び出し、機能をオフロードすることをサポートします。
データの大量化・高速化によるCPU負荷の課題に対して、FPGAと高位合成ツールを用いて解決できることを実演交えてご紹介いたします。
・CPU負荷をFPGAにオフロード
・市販のFPGA搭載カードを使えばハードウェアの用意は不要のため、開発期間が短縮
・高位合成ツールを使えばソフトウェア技術者がFPGAデザインを作成可能
Xilinx® 最新 ALVEO™ カードと Zebra™ を組合せたAI 推論アクセラレータデモ
産業用小型 PC にシングルスロット/ハーフハイトの Xilinx社製 Alveo™ U50 FPGA カードを挿入して、Zebra™ で複数の NN を同時実行するデモをお見せします。
解像力向上化技術「SPIDER」×アクセラレーションカードの映像高速コーデック処理
解像力向上化技術「SPIDER」 は、どんな動画や静止画でも、レンズが変わったかのようにくっきりさせる技術です。デモでは、この映像処理がサーバー上のインテル社のFPGAアクセラレーションカードで高速に動作する様子をご覧いただきます。
データ量の増加や解析が複雑になるにつれて処理できないデータに対してインテル® PAC インテル® Arria® 10 GX FPGA 搭載版を用いた高速化による効果をお見せします。今回はマクニカの IoT センサーターミナルであるsenspider と、 FPGA によるデータベースの高速化ソリューションを提供しているSwarm64 社の Swarm64 DA を使用したデモです。IoT によってデータが増大しても FPGA で問題解決が可能となるイメージを付けていただければと思います。
BittWare 520NアクセラレータボードとStratix 10 FPGAにOpenCLを使用した機械学習ベースの画像認識システムで物体検出モデル(YOLOv3)を使用したデモです。バイナリウェイト型ニューラルネットワークとして知られている例で、FPGAの柔軟性を利用して精度と実行速度を最適化、リソースを大幅に削減できます。
申し込み終了
講演者情報
NTTアドバンステクノロジ株式会社
ネットワーク&ソフトウェア事業本部
主幹技師
片山 勝 氏
NTT研究所において、20年以上にわたり、FPGAチップおよび、その開発環境の研究開発、FPGA、ネットワークプロセッサ、データフロープロセッサ等のアクセラレータを用いたネットワーク装置からアプリケーションまでの研究開発に従事。2018年度よりNTT-AT社においてFPGAを用いたシステム開発から製品化までを推進。
富士ソフト株式会社
ソリューション事業本部 インダストリービジネス事業部 エンベデッドテクノロジー部第1プラットフォームグループ
課長
亀井 悟
1996年 電子専門短期大学卒業後、画像処理機器の製造メーカへ入社。2000年に退職し、技術力を上げるために大手電気製品メーカに派遣社員として4年勤務し、2005年に富士ソフト(株)へ入社。富士ソフト(株)入社前は、アナログやデジタルの基板開発とFPGAのロジック開発を従事し、入社後はASICやFPGAのロジック開発に従事、FPGAメーカとのアライアンス強化後には最新のFPGAやIP、開発手法を取り入れた開発に従事し、組込ハードウェア開発の時代の流れを経験。現在は組込ハードウェアを軸とした受託開発グループのマネージメント業務に従事。
アヴネット株式会社
ザイリンクス事業本部 第1PM部 マーケティング課
主任
中村 達也 氏
AVNETにおいてはFPGA関連のFAEとしてお客様のサポート業務に従事、2018からXilinxカード専任のマーケティング兼FAEとして活動中。それ以前は10年以上にわたり半導体メーカにて携帯機器向けのLSIを中心に開発を行う。
Mipsology SAS
アジア担当ビジネス・デベロップメント
アドバイザー
藤谷 つぐみ 氏
2019年1月よりMipsology社のアジア市場担当。1989年FPGA立ち上げ時、AEマネジャーとして参加、その後、EDA,IP,ターンキー等のビジネス立ち上げに関わる。(スピナカー・システムズ代表取締役社長、日本EVE、代表取締役社長 等)
TUL Corporation.
FPGA Platform
Sales Representitive
Kai-Hua (Andrew) Liu 氏
ハードウェアおよびソフトウェアインテグレーションサービスを提供するTul Corporationにて5年以上のFPGAなどの組み込みシステムの営業を経験。
富士ソフト株式会社
プロダクト事業本部 エンベデッドプロダクト事業推進部 商品開発室
室長
福永 弘毅
15年にわたってASIC・FPGA開発などの組み込みハードウェア開発に従事し、2015年より組み込み技術を生かした自社製品開発に参加。高性能なハードウェア処理をソフトウェアから活かす新領域を開拓すべく、アクセラレーター搭載IoT機器開発、エッジAI開発などを手掛けきた。組み込み商品開発チームの責任者として、製品・サービスの形態にこだわらない、新しく価値あるプロダクトを模索している。
株式会社マクニカ アルティマカンパニー
技術統括部応用技術4部
FAE
石田 卓也 氏
マクニカ入社時より FPGA デバイスの技術として従事。ハードウェア設計並びに組み込み SoC デバイスのソフトウェア設計のバックエンドサポートを経験。現在はインテルの AI デバイス、小型デバイス、データセンター向けサーバーなどへのアクセラレーション系 FAE としてお客様サポートを行っている。
日本モレックス合同会社
BittWare
FAE
市原 清志 氏
国内電機メーカー、外資系ASIC、ASSP、FPGAメーカーでLSIのフロントエンド開発や高速IP製品のスペシャリストとして技術サポートの業務に従事。2012年よりモレックスにて高速インタコネクト製品のFAEを務め、2019年からはBittWare アジアパシフィックのテクニカルリードとして活動中。
富士ソフト株式会社
プロダクト事業本部 エンベデッドプロダクト事業推進部
部長
姫野 呂裕
10年を超える組み込みソフトウェアの受託開発を業務経験経て、FPGA向けに自社オリジナルIPコアの製品開発に従事。その後セールス・マーケティングに足場を置き、海外企業とのアライアンス、ビジネスデベロップメントの責任者を務める。ソフトウェアとハードウェアのハイブリッドのナレッジで新しい組み込み開発を探求し続ける。