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富士ソフトが誇る「最先端AI技術」レポート @ AI人工知能EXPO

今回で第二回目となる『AI・人工知能EXPO』が2018年4月4日~6日に東京ビッグサイトで開催されていました。富士ソフトも自社ブースにて出展し、各部門で開発している富士ソフトが誇るAI技術を展示しました。

今回はそれらのデモ見学およびインタビューさせていただいた製品についてご紹介していきます。

◆「働き方改革」に貢献する 営業支援bot

富士ソフトは 様々な AI テクノロジーを使いこなし、お客様の要件に合わせて AI インテグレーションを提供しています。
その中で メジャークラウドサービスである Microsoft Azure を活用した一例として 営業支援 bot を見てきました。

営業支援説明書き

Q1.営業支援Botではどのようなことができますか?

営業担当者の業務は、お客様と相対する活動以外にも資料作成や過去の案件整理などが、様々な間接的な活動も多いです。営業支援botによって、関連する過去の提案書や案件情報にアクセスでき、効率的な営業活動を実現します。

Q2.この製品を使うメリットは何ですか?

色々な社内システムと連携をさせることにより、営業活動に活用できる情報やノウハウにアクセスすることが可能になります。また それらの情報を起点に社内のユーザー同士が有機的につながることもできます。
アプリケーションもタブレットやスマホからのタッチ操作にも対応していて、いつでも・どこでも使え、オフィスにいなくても質の高い仕事ができます。最近、課題になっている働き方改革の解決にも貢献できます。

展示会ではこのようなデモをお見せいただきました。

メニュー一覧から「訪問予定の確認」を選択。
そうすると営業マンの訪問予定が表示されます。

画面1

さらには予定の詳細確認ができるのと同時に、案件の関連情報を見ることができます。

画面2

ここでは関連する別案件の提案書がリストアップされます。

画面3

そうすると過去の提案書にアクセスすることができるため、類似案件を探す必要もなく、また一から提案書を作成する必要も省けるため効率よく業務が行えます。

画面4

私も営業活動を行っているので、このようなbotで簡単に社内の情報にアクセスでき、助かるなと感じました!

◆PALRO Gift Package

高齢者の自立支援に対して様々な成果を出し始めているコミュニケーションロボットPALROが
この度パーソナルユースで販売予定です。

PALRO事業部マーケティング室――――担当の江藤さんにインタビューをさせていただきました。

Gift Palro説明員_edited

周りにいる人を認識し、話しかけてくれた人を見つけ、
PALROはその人の方を向きます。

PALROお話し中

Q1.従来のPALROとの違いはなんですか?

離れて暮らしているご家族同士がPALROを通じて、
今までよりももっとコミュニケーションをしてもらえるような製品です。
高齢者福祉施設で楽しんでいただいているおしゃべりや歌、体操を楽しんでいただけます。

Q2.PALRO Gift Packageならではの新機能はありますか?

PALROとのおしゃべりや過ごしたことが日記形式で離れたご家族にアプリを通じて届きます。
もちろん離れたご家族からPALROを通してメッセージをお伝えすることもできます。

PALRO_SMS
新機能のアプリ画面

私の祖母も遠方に暮らしているので、遊びに行ったときは話し相手ができたとノンストップでおしゃべりしています。PALROと生活していると、普段から話し相手ができておばあちゃんも毎日をより楽しく過ごせるんじゃないかなと思います。

◆意味理解エンジンを使用したFAQシステム

質問を投げかけると自動で回答を返すシステムがFAQシステムです。この度開発された富士ソフトのFAQシステムは従来のものと異なり、独自の意味理解エンジンを搭載しております。

PALRO事業部先行技術開発室―――担当の沢田さんにインタビューをさせていただきました。

FAQシステム説明員

Q1.従来のFAQシステムとの違いは?

従来のものは想定質問と想定回答を事前にシステムに登録する必要がありました。今回開発したFAQシステムは事前作業が製品マニュアルや社内規定などの文書の読み込みだけで済ませることができ、導入までの手間やコストが大幅に削減できます。

Q2.意味理解エンジン搭載によるメリットはなんですか?

システムが情報の意味を知識として理解しているため、決まった質問形式でなくても回答することができます。例えば言い回しの違い、主語・述語の逆転や、主語が漏れていたりしても、適切な回答を返すことができます。

FAQシステム説明

人によって質問形式が異なりますが、意味理解エンジンを使用することで、決まった質問を投げかけずとも回答が返ってくるのはとても便利ですね。

◆AIによる生産ラインの検品・仕分け支援

AIによって工場などの生産ライン上にて欠陥のある製品を自動で検知します。従来は人の目で見て欠陥製品を仕分けしていましたが、見落としが起きる可能性もあり、また人件費もかかります。このような作業もAIを利用して自動化することができます。

検品AI

まずは、ベルトコンベヤーで流れてくる製品を、カメラで撮影します。

検品カメラ

IoTフォグコンピューティングゲートウェイにて良品・不良品判定を行います。

推論AI

欠陥を検知すると接続しているPLCを経由して自動的に仕分けるといった一連の検品作業を自動で行うことが可能です。さらには検品した情報をクラウド上でリアルタイムにデータ化して監視を行うことができます。

人だけで行う検品作業は集中力が欠けるとミスも多発しかねませんが、機械で自動検知できると正確性もアップして効率化が図れますね!

最後に、私の所属するエンベデッドプロダクト事業推進部では近年話題になっているAI搭載のスマートスピーカ用の小型モジュールを開発しております。

AIスピーカー説明

スマートスピーカを日常でどのように使いこなしていけるかをAmazon echoをサンプルにしてレベル別に紹介するプレゼンテーションを当日会場で実施しました。ご家庭で使用される際の参考になりますので是非ご覧ください。

AIの発展でますます豊かになるこれからの生活が楽しみですね!!