SDカードの深い話

SDカードの容量とホスト機器の関係

ファイルシステム

パソコンなどのSDカードのホスト側機器には、SDカードにデータを記録したり読み出したりする際にデータの管理を行う仕組みがあります。(下図参照)通常この仕組みは、「ファイルシステム」というソフトウェアで実現されています。ファイルシステムは、SDカード上でのファイル/フォルダの作成/移動/削除の方法・データ記録方式・管理領域の場所/利用方法を規定し、それを実行しています。

ファイルシステムは、オペレーティングシステム(OS)のリソース管理機能の一部として提供されています。代表的なファイルシステムとして、Windows OSの例を下記の表に示します。(アクセス対象をSDカードに限定)

ファイルシステムと SD カード容量の関係

上記の表にあるとおり、SDカードで使うことができる最大容量は、ホスト機器に搭載のファイルシステムにより上限が決まります。従って、折角容量の大きいSDカードを使用しても、ホスト機器のファイルシステムがその容量に対応していなければ、無駄になってしまう訳です。このため、ホスト機器においては、使用したいSDカードの最大容量に合ったファイルシステムを搭載することが必要になります。(以下の図を参照)

今回はSDカードのデータ容量とホスト機器の関係として、「ホスト機器のファイルシステム」について説明しました。次回は更に、SDカードとホスト機器の関係として、「古い機器で、新しいSDカードが認識されないのはなぜ?」について説明します。



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