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日本でRISC-Vは本当に流行るの?―RISC-Vベンダ達が語る

RSC-Vへの注目、関心が日本でも高まりつつある現状ですが、国内での実績はまだ多くないというのが事実です。今回、国内外のRISC-V関連製品を提供するベンダ5 社の方々に「日本でRISC-Vは本当に流行るの?」をテーマに語っていただきました。

日本でRISC-Vは本当に流行るの?

Andes Technology - RISC-VベースCPU IPコアを提供
Technical Manager Florian Wohlrab 氏

答えを出すのは難しいが、Yesだと信じたい。
中国でもこの技術の必要性は既に広まりつつあり、台湾でもこの技術に対して投資がなされており米国でもいくつかのデザインウィンの実績があり投資が行われている。日本では2年前からお客様に紹介をしてきました。Florian進行中の商談はありますが、採用への動きは遅いとは言わざるを得ません。日本のお客様は低消費電力や商用での実績には非常に重要視されており、IPとして評価されているが、RISC-Vに対して慎重な姿勢を見せています。ほか海外のマーケットで強く推進を行っているため、日本でも近い将来にメジャーなアーキテクチャの1つとなると感じている。

Bluespec - RISC-V統合開発環境(ツール)を提供
Exec Vice President Bill Cibulsky 氏

私が感じるのは日本ではまだリサーチのステージということです。台湾や米国、中国のRISC-Vへの取りかかりには遅れているが、日本のものづくりの品質を考慮すると、実績のないものを利用するリスクを負うことは難しいというのはよくわかる。だから今はリサーチのステージだと思うが、2年ほど前には米国市場も同じようにリサーチの段階だったが、Bill現在ではNVIDIA® 、GoogleやQUALCOMM、Intel® など多くのティアワン企業がRISC-Vを活用し始めており、広まりをみせている。日本でも富士ソフトのようにサポートする会社が増え、実績を出すことで、日本市場でもRISC-Vはすぐに広まっていく強い技術だと考える。

SHコンサルティング株式会社 - 国内RISC-Vイベント「RISC-V Day Tokyo」を主催
ハードウエア統括本部 CEO 河崎 俊平 氏

Kawasaki-san私自身クレイジーなセオリーがあり、RISC-Vは日本で一番適している技術だと感じている。私は日本を20年ほど離れ、海外で仕事をして戻ってきたとき、日本の多くの現場でクロス開発が採用されていると実感した。海外の場合はそうではない。クロス開発の場合は新しいアーキテクチャへの乗り換えもしやすいため、新たにRISC-Vを採用するのも難しくないと考える。

Veridify Security (旧)SecureRF -カギ交換・認証ソリューションを提供
CEO and Chairman Louis M. Parks 氏

このようなセミナーに多くのお客様が参加していることが答えだと思う。ヨーロッパや米国でもこういった技術セミナーの場で講演者として立つたびに、聴講者が倍にまたさらに倍にと増加し、注目度が増加することを肌で感じており、日本でも同じことが起こると考えられる。また、RISC-Vの特長であるオープンソースは採用を促進する要であると考える。Louisまだ成熟ではないRISC-Vに纏わる環境において、我々のようなRISC-Vツールやソリューションを提供するベンダの支援によって(お客様の)初期調査が行われた後はとても素早くRISC-Vの採用の拡大を見せると考える。

Rambus - RISC-V対応Root of Trustを提供
営業部シニアマネージャー 星野 力 氏

日本でのRISC-Vの広がりは加速すると考えています。自社で扱っているのはプロセッサIPコアそのものではなくセキュリティIPを多くのチップベンダに提供しています。我々のお客様の一部は実際に製品開発にRISC-Vの採用を検討しています。Hoshino-san特にシステムコントローラへの適用はベストマッチだと考えられる。一部の分野ではARMやIntel🄬プロセッサ向けに設計されたソフトウェアの設計資産の存在によって、採用が難しい場合があるが、システムコントローラでは拡張を自由に選択できることでRISC-Vを採用しやすいユースケースだと考える。

まとめ
数年前は海外でも関心が高まりつつも実績がないという現在の日本と同様な状況ではあったが、今では名だたる各ベンダが自社製品に採用したことでニーズとシェアが拡大している。日本でもRISC-Vの特性が認知され、興味を寄せる開発者が多くいるため、大々的な採用案件が広まればすぐに国内でもシェアが広まると考えられている。

富士ソフトでは日本国内でのRISC-Vソリューションの普及に貢献すべく、海外ベンダのRISC-V関連製品および開発サポートをご提供しております。RISC-V開発をご検討の方はお気軽にご相談ください。

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