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産業用PCの応用 ~電子黒板・ホワイトボード~

皆さんが普段ご家庭やオフィスで業務利用している一般のPC(個人PC)と産業用PCの最大の違いはなにかご存知ですか?

産業用PCのメリットは長期安定供給

一般のPCと異なり、産業用PCには同じものを長期的に供給されるというメリットがあります。そのため、製品の中身の変更が困難な物であればなおさら産業用PCを開発に使わざるを得ないのです。例えば超音波診断装置が一度発売されるとお客様が数十年使用することが考えられます。もちろん壊れた時、修理しないといけないですし、パーツを代替することもできないのです(認証問題あるので)。

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一般のPCは確かに長期的供給の面でいうと保証はありませんが、製品における制限はそれほど厳しくない。極端に言えば、アプリが確実に動けば製品の中身がどのように変更されても構わないという応用もあります。

例えば
デジタルサイネージ、電子ワイトボード、ゲーム機(ゲーム機は管理が厳しい物もあれば、そうでないものもあります)。

âfâWâ^âïâTâCâlü[âWデジタルサイネージ

âzâÅâCâgâ{ü[âh電子ホワイトボード

â_ü[âcâQü[âÇゲーム機

この類の応用では価格が非常に厳しいため、エンドユーザーのお客様が一般のPCを使うケースが多いのが現状です。例えばダーツゲーム機やデジタルサイネージはコストの関係で一般のPCでシステムを構成することがほとんどでした。

デジタルサイネージ向け産業用PC『OPS』

長年、産業用PCの業界に携わってきた筆者の記憶の中ではAdvantech社は随分前(約15年前?)からデジタルサイネージ専用Box PCをリリースしました。その後も数多くのメーカがフルHDのマルチ画面をサポートした商品をリリースしています。しかし、金額は非常に高く、一般のPCからリプレースできるほどのメリットは見込めませんでした。結局デジタルサイネージという膨大な商機はIPCメーカの価格戦略で失いました。

6台湾Elitegroup Computer Systems社のOPS(H110-OPSCP I7-7700こういったジャンルの製品群のなかで、唯一産業用PCが多く起用されているのは電子ホワイトボード(さすがに一般のPCを製品に付けるのは見た目が悪すぎる)です。
電子ホワイトボードによく使用されている産業用PCはOPS(Open Pluggable Specification)です。

実はこのOPSは当初デジタルサイネージをターゲットにしたインテル社が提唱した規格です。デジタルサイネージはほぼ20年前から流行ることが確認されていました。(モニターがどんどん安くなるため、ポストや街中にポスターやチラシを張る人件費が削減につながるという観点で。)OPSはデジタルサイネージの配線工事のし易さ、およびシステム構築の見た目の良さなどをポイントとして作られた規格です。
マーケットを牽引する発想は素晴らしいが、世界中デフレが続く中、コストが原因で流行らなかったのだと考えられます。ただし、上記のメリットは電子ホワイトボードにとっては非常に魅力的でしたため、電子ホワイトボードではこのようなスロットPCがよく使われています。会社だけではなく、現代では学校などでも電子ホワイトボードがどんどん浸透してきています。

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富士ソフトが提供する電子黒板セット『みらいスクールステーション

ECS社は現在台湾IPCベンダの中で唯一基板を自社で作る大手電子OEMメーカであり、大きい案件の入札にも非常に強いことが特徴です。

今回ご紹介しましたECS社のOPS(H110-OPSCP I7-7700)、
その他産業用PC製品にご興味がありましたら、お気軽にお尋ねください。

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