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最適な組み込み開発ボードを入手するには?~CPU搭載モジュール活用術~

組み込みシステムの開発でよく悩まされることは、仕様に合うボードがなかなか見つからないことです。多くの場合は新規でボードをおこすか、仕様自体を市販の標準品に合わせて変更します。新規ボードをおこす、つまりカスタマイズするには時間と費用がかかります。従って開発時間の超過や設計ミスなどのリスクも高まります。

かといって、仕様を市販品に合わせて変更するとなると、設計者の本来の理想とかけはなれてしまいがちで、せっかく企画した商品の特徴を活かすことができなくなり、ありふれた製品になってしまいます。価格が安くて、開発リスクも低い、短期間で入手でき、欲しいスペックも全部揃っているボードが欲しいという理想はあまりにも高く、諦めてしまっているのではないでしょうか。
そこであなたに言いたいひとこと。
「モジュールにすれば、もう絶望する必要なんてない!」

図1CPUモジュール+キャリアボードのカスタムを使用することでその理想を叶えられるのではないでしょうか!
具体的に例を挙げてみましょう。
あるユーザはインテル®の CPUで、低コスト、低消費電力、長期供給できるソリューションをお探しとします。しかも他社商品と区別するために、Full Speed対応のUSB3.0を3ポート必要だとします。価格も予算内に抑えなければいけない上に、ボードのサイズもかなり小型にしないとターゲットのアプリのサイズに合わないという問題もあります。インテル®のハイエンド向けのCore iシリーズではUSB3.0を4ポートサポートしていますが、高性能であるため、予算にミートしない場合があります。かといって低価格のAtomはUSB3.0を1ポートしかサポートしていないため、仕様に合っていません。どちらも理想に合わないのです。
その場合にキャリアボードを活用し、セミカスタマイズすることで解決できると考えます。キャリアボードに必要なスペックのモジュールを搭載することで開発期間、予算、仕様を合わせることができます。

「年間5000台のボードであれば調達しやすい。しかしうちでは年間30台・・・」

図2このような悩みの相談も寄せられたことがあります。同じ会社内でも多くの開発でボードを使用しますが、開発チームによって、希望スペックも違い、必要台数も違います。大量台数であればボードの調達にはあまり苦労しませんが少量台数の場合は上記の通り、調達がうまくいきません。しかし、こちらもCPUモジュールを利用することで解決できます。同じキャリアボードを調達し、異なる会社のCPUモジュールを使用することができます。

FPGAの評価ボードもモジュールを使用することができるためSoM+キャリアボードですぐに検証ができます。

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