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お土産が空から来る日はもう近い?

2011年3月11日東日本大震災、福島第一原子力発電所でメルトダウンが発生しました。あの時、多くの人から「東京はもう危ない、逃げるなら今の内ですよ、逃げないんですか。」と親切な呼びかけがありました。(今回のCOVID-19でも同様に「東京はもうだめです、早く逃げてください。」という親切な呼びかけが多かったです。)テレビやネットでは、連日、福島原子力発電所のニュースが放送され、放射性物質が漏れているため、確認作業が中々進まないことが話題となりました。その時、私が非常に不思議に思ったことは、「人が入れないなら代わりに無人機や、ロボットで作業すればいいのではないか?」。

例えば、昨今話題となっている「ドローン」には、撮影用ドローン、配達用ドローン、防犯警備用ドローン、農薬散布用ドローンなど、多くの種類の特定用途向けドローンが開発され、すでに活躍しています。
アマゾンでは、すでにアメリカ国内で小型無人機プライムエアを使用した宅配サービスの認可を受けました。(24km重さ2㎏以内の物は30分で配達できる。)認可を受けたことで実用化に向けた動きが加速化する見込みです。

すぐに今の郵便や配達業務が、すべてドローンに代わっていくとは考えにくいですが、被災地(道路が崩壊など)、豪雪地帯(大雪で道路が封鎖)、人には危険なエリア(放射線、毒ガス、火山ガスが発生)、アパートの高層階(エレベータがない)、山あいの村、離島などへの配達には、配達用ドローンが近いうちに活躍できるのではないかと思います。
また、千葉県千葉市ではすでに物流の実証実験を行う「技術検討会」が設立され、アマゾン、イオン、佐川急便、ヤマトロジスティクスなど多くの民間企業が参加しています。

ただし、ドローンの実用化の上で、課題の一つとして上げられるのが「低消費電力」です。配達用ドローンでは、長く、遠くへ飛ぶことが求められますが、その際には大きいバッテリが必要となってしまいます。また、ドローンの機能にはAIの演算処理が欠かせませんが、高演算処理に比例して消費電力が増加してしまいます。しかし、ドローンでは、あまり大きなバッテリを搭載することができません。

つまり、「長く、遠くへ飛ぶ」かつ、「高演算処理」が求められるドローン(制御ボード)においては、「軽く、小型、低消費電力、および高演算力」を持ち合わせたSOMを利用したシステム構築が、もっとも簡単な課題の解決策と言えるでしょう。

SECO社製品のμQseven:「uQ7-C72」70mm*40mm, imx8m mini搭載

uQ7-C72

Embedian社製品のSMARC:「SMARC-iMX8M」80mm*52mm, imx8m 搭載

SMARC-iMX8M

弊社では、SECO社や、Enbedian社などのSOM製品を多数取り扱っております。詳しくは下記サイトにてご確認いただけます。

SECO社SOM製品
Enbedian社SOM製品 

大震災過ぎてからもう10年、いまは平穏な日々を送って生活していますが、災害というのはいつ降りかかってくるかはわからないものです。万が一また災害があったとき、ドローンがちゃんと役に立っているように期待しています。

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