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高速処理時代の波に乗るための必要技術!「PCI Express Gen 5(1.0)」まもなくリリース

1960年に世界初のコンピューターが登場し、それ以来より高速な処理は常に求められています。

より高速な情報処理に欠かせないPCIe第5世代

高速処理を実現するためのアプローチとして、データ転送におけるスループット向上とレイテンシー改善が考えられ、近年CCIXやGen-Zなど複数の規格が登場しました。この中で一番注目されているのはPCI Expressの最新バージョンGen5ではないでしょうか。

画像出典:PCI Express Gen 5 in the HomestretchPCI Express(PCIeと略されることもある)は古いPCI規格の後継として、SIG PICによって2002年に策定され、現在第5世代のGen 5が2019年中の策定完了予定となっています。IoT時代の到来とともに、データセンターやHPCから高いデータレートのニーズが高く、それに応えられるようGen5はGen4のリリースから2年間で2倍のデータレートである32GT/sを目標にしています。これは同じく前世代より2倍の転送レートを実現したGen4と比べるとわずか三分の一の開発期間である(Gen4のリリースはGen3から7年後)。

PCIeは現在、PCのみならず、通信、エンベデッド、測定など様々な分野で採用されています。特に、SSDが主流となりつつあるデータセンターでは、コントローラーはNVMe、インターフェースはPCIeとの組合せが殆どで、PCIeは現代の情報社会を支える存在となっています。またASIC/SoCやFPGAにPCIeコントローラーを実装し、システムを構築する方法とは別に、PCIeのインターフェースカード製品もあります。このようなカード製品を使い、大規模なシステム、例えばフライトシミュレーターや病院の検査システムを構築するユースケースもあります。

PCIe Gen5の今後の動向

PCIe Gen5の開発は2017年6月に発表され、2018年に0.7がリリースされました。これに伴い、IP製品のほかに、検証IPやアナライザーを含め複数の製品が登場しました。前述の通りPCI Gen5は今年中に策定完了予定で、それを含めたチップ製品は2020年前半にもリリースされるとの予想があります。今年中にGen-ZやCCIXもそれぞれリリースの予定があり、これらの新しい技術によって、どのような新しいアプリケーションが現れ、いかに世の中をより便利にしてくれるかは楽しみではないでしょうか。

関連製品:
NWL社 PCIe IP
Avery社 検証IP

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