ココだけの組込業界情報

今どきのIoT考察

IoTはアイドルの新ビジネスを切り開くか!?(前編)

日本のカルチャーになった「アイドル」

いくつもの新しいアイドルが生まれ、そして消えていく…… いわゆる『アイドル戦国時代』と呼ばれ始めて、はや7年になる。

現在、日本には多種多様なアイドルが存在している。 「モーニング娘。」などを輩出している『ハロープロジェクト』系のアイドル、「AKB48」に代表されるような『48グループ』、女性アイドルグループでは史上初、国立競技場でライブを行った「ももいろクローバーZ」、そして地方特色を存分に取り入れたあまたの地方アイドル……

そんな若い女性アイドルを中心として、昨今の日本のエンターテインメントビジネスは様々な手法で市場を拡大してきた。
TVや雑誌はもちろん、インターネットニュースや動画サイトなどの新興メディアにより、彼女たちの活躍を目にしない日はなくなってきた。アイドルは国民に浸透し、日本のカルチャーに成長していったのである。

自分で情報発信するアイドルたち

そんなアイドルたちは、Twitter、ブログやLINEなどのソーシャルネットワークを通じて、日々の活動や生活の一部を切り取り、直接ファンに情報を発信している。かつて情報はTVや雑誌、CDなど、第3者の手によって編集されたものだけであったが、今では直接的かつリアルタイムに発信できるものになった。それに伴い、アイドルはファンにとって身近な存在となっていった。

アイドルの発信情報には、彼女たち自身の活動情報だけでなく、ファッションやスイーツなどの情報も多くあり、そこからトレンドが生まれるケースもある。
このような現象が起きるのも、インターネットを誰もが簡単に使用できるようになったおかげである。ICT技術の進歩は、アイドル達の活動、そして世間の流行をも大きく変化させることとなった。たかがツイート、されどツイートである。

アイドルとIoTのつながり(の前に…アイドルの物販)

一見、まったく関係性を感じない「アイドル」と「IoT」だが、実はそんな世界でもIoTが深くかかわっている。 前置きがかなり長くなってしまったが、今回のコラムでは、そのアイドル達とIoTの関わりについて、アイドルファンかつ一技術者目線でマジメに語ってみたいと思う。

まず、本題に入る前にアイドルの基礎知識について、説明させていただきたい(前置きがさらに長くなってしまい申し訳ない…)。
アイドルの活動・運営費は、CD販売、ライブコンサート、グッズなどの物販が主である。アイドル戦国時代以前のエンターテインメント界では、CDが売れないという状況が続いていた。ちょうどMP3などのデジタル音楽コンテンツが登場したことや、牽引者である若者の興味が多用化し音楽以外の楽しみが増えたことが、その原因の一つだった言われている。

新しい収益方法、握手券システム

アイドル運営側は、新しい収益の確保先や方法をいくつも考え出した。その代表的なものが握手券システムである。
読者の皆さんは既にご存じとは思うが、念のため説明をさせていただく。握手券システムとは、アイドルのCDを購入するとそのアイドルと実際に握手ができてしまうという、ファン垂涎の権利を手にすることができる特典システムである。

それまでアイドルと時間を共有するには、コンサートに出向き、遠目に見るしか機会がなかった。それがこのシステムでは、CDさえ買えばあこがれのアイドルに近づき、目の前で握手して触れ合い、会話を交わすことまでできてしまうという、今まで想像もつかなかった夢のようなひと時を手にすることができるのだ。

しかしながら、この夢の時間は一瞬で終わり、すぐに現実に戻ることになる。
ケースバイケースではあるが、一瞬触れ合って、ものの数秒でスタッフに引き剥がされる(移動させられる)。
多くのファンへ平等にその権利を分け与えるため、一人ひとりに与えられた時間は非常に短いのだ。頭でわかってはいても、ファン心としては、当然のことながらもっと話したい、自分を認知してほしい、名前で呼んでもらいたい…などさらなる欲求にかられるものである……。

もっと長い間、夢の中にいられるにはどうしたらよいのか。
特殊なコネがないかぎり、普通のファンが取れる方法はただ一つ。

CDを複数枚購入して時間を増やすしかない。
まさにファン心理を突いた販売戦略なのである。この権利獲得のために、CDを100枚単位で購入する熱烈なファンも実際にいるほどだ。

率直な話、アイドルにとってファンは活動を支えてくれる、大事なお客様である(ドライな言い方であるが…)。 その接触の機会にファンの心をつかむことで、新しい衣装や大きなステージ、海外進出…などなどさらなる飛躍の活動へつなげることができるのである。

むろん、こういった、アイドルをエサにファン心を釣るようなやり方に嘆く人も多く、問題視されている部分もある。しかしこのシビアな時代で、アイドルを中心に据えたビジネスはよく練られており、ちゃんとした結果が出ている手法だと私は考えている。

少しアイドルについて長く語りすぎたかもしれない…。アイドルとIoTの関係は”後編”でしっかり語らせていただく。それでは”後編”もご期待ください。

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