KUMICO

COLUMN

飲食店も産業用PCによる進化

この前YouTubeで『AIが進んでいく未来、消えていく仕事』という紹介がありました。見終わった感想はよかった、私が生きている内はまだ普通のサラリーマンは大丈夫です。時代が進んでいくと同時に、消えていく職業は常にあります。自分の記憶にあるのは、今ほとんど見なくなったなべを修繕する職人などです。

人件費の節約で人の代わりに機械を使う例でいうと、レストランの卓上機が最近では目立ちます。今では多くのレストライン(居酒屋)が卓上機を置いています。ホールが注文をとることがなくなり、お客様が自分でタッチパネルを操作し、注文する。

この卓上機はいくつかのメリットあります。
1. 人件費を節約できる
2. オーダーを取るミスが減る(ホールとお客様のトラブルが減る)
3. ホールと厨房のトラブルが減る
4. お客様がゆっくり注文できる

もちろん、最初の投資費用が高い、パネル操作が苦手なお客様もいます。でもトータル的でみるとメリットがデメリットより大きいのでレストランの卓上機がどんどんウェイター、ウェイトレスの代わりになる傾向あります。

CPUモジュールを紹介!産業用PC特集はこちら!
industryPC_banner-589x157

今飲食店の卓上機はある程度普及していますが普及のボトルネックあります。それは投入時の開発費です。卓上機器の機械本体は安いですがハードだけでは店が使えません。(ハードだけならiPadも使えます、実際に使っている所もあります)タッチパネルの操作画面に操作システムを入れないと使えません。そのアプリは店ごとが違うのでシステムごとにカスタムしないといけない。そうすると開発費がかかります。
大型店舗であれば使う端末が多いのでシステムの開発費を分担すると一台あたりのコストが低くなります。しかし小さい店舗であれば使う台数が少ないので開発費を分担すると一台あたりのコストが非常に高くなります。たとえば開発費5,000万円、全国で必要な端末数が5万台であれば一台あたりの開発費分担コストは1,000円だけになります。しかし開発費5,000万で使う端末台数が20台だけになると一台あたりの開発費用の分担コストが250万円になります。

昔のNotebookキーボードの記憶が浮かんできました。約20年前ノートパソコンの新機種開発のとき、キーボードも開発します。いつもキーボードの金型開発費用は約500-1000万円かかります。日本のお客様(N社、T社、S社、F者、S社など)はその開発費用を当然と思います。日本のキーボードメーカに高い開発費用を払います。そうすると新機種のUnit priceがキーボードの開発費が原因で約一台あたり3000円コストUpします。それは直接ノートパソコンのメーカの競争力を低くする原因になる。
しかし、ある日台湾のキーボードメーカが現れて、キーボードの開発(金型)費用はゼロでいいです。その代わり、その金型でできたものはメーカが自由に売っていいです。そうすると開発費はいらない、単価も安い、面倒くさい金型管理もいらない。あっという間に日本メーカのキーボードシェアがほとんど取られてしまった。今の卓上機器のMarket状況は20年前のボートパソコンのキーボードの状況は似ていると思います。

cappuMitac Cappuccino標準のタブレット(たとえばMitacのCappuccino)に店舗が簡単に共通で使えるアプリを提供すれば飲食店の卓上機器は一気に普及するのではないかと思います。もちろんそのアプリにはいろいろなニーズに合わせたオプションが選択できるものでないといけませんが、共通の部分が多いです。会員登録、クーポンの発行、ポイントカードの代わりなどの機能はもちろん簡単にできます。
いずれApple StoreかGoogle Storeが対応するアプリが出てきて、新たなビジネスがでてくるでしょう。
飲食店は卓上機器を導入したら、ホールの仕事はなくなりますかというとそうではありません。確かに接客対応の人員は減りますが、AIにできない人の対応もやはり必要だと思います。

MiTAC Computing Technology Corporationの製品一覧はこちら

個別相談も承っております。下記よりお申し込みください。

個別相談会申し込み

関連記事

OTHER COLUMN

MORE  

お探しの組み込み製品はキーワードで検索!