KUMICO

COLUMN

i.MX6 HummingBoardベースのIoTゲートウェイでバーチャルホスピタルを実現(SolidRun社)

世界中でコロナ禍で大変な時期、そんな折に急なシステム構築が必要となったオーストラリアのNSW Health(ニューサウスウェールズ州保健省)を助けたモバイルCOVIDスクリーニングシステム(センターのハブにリアルタイムで結果を送信するシステム)を迅速に提供したUNE (University of New England) チームによるバーチャルホスピタルの最新情報をお伝えしようと思います。

solidrun-img4

2020年6月に現地のプライムテレビとNBNテレビのTVメディアで紹介された内容です。「まずはデモの様子から見てみましょう。この画像に見える3つのディスプレイがあります。1番左のディスプレイは4人の「患者」とのズーム通話。 2番目のディスプレイ(前面と中央)は、患者データで継続的に更新されるダッシュボードです。 3番目(右端)ではリモートでタブレットに接続されたリアルタイムのデータを確認できます。デモでは3つすべてがシームレスに機能しているところが見られました。これは、4つのデバイスのうち3つがファーム上にあることを考えると驚くべきことです。接続先の1つは、アーミデールから車で4時間、非常に離れたイエトマン駅にありました。 4人の「患者」役の全員がこのコンセプトを非常に支持しています。

マーク・クールトン大臣(地域保健、地域通信、地方政府の連邦大臣)は、患者自身が居住する農場からリモートでモニターできるというソリューションに感銘を受け、このテクノロジーを、別の仮想病棟となるメンタルヘルスに使用できるかどうかにも強く関心をいだいています。連邦下院議員の バーンビィ・ジョイスは、特に緩和ケアの面でも非常に興味をもっており、医療専門家によるモニターを受けながら、自分の家にとどまることを可能にすることで、より良い終末期を迎えることができるのではないかとも考えています。どちらの例も、患者のより良いサービスを提供しながら、健康経済学としての経済的効果についても話しました。」
その後UNEからは感謝のメールもいただきました。「SolidRunはこの仮想病院にIoTゲートウェイを確実に使用できるようにするために大きな役割を果たしてきました。このような素晴らしいプロジェクトを達成するための継続的なサポートにもう一度感謝します。」

2

現在のCOVID19では、NEViHNのJoint Virtual Care Center(JVCC)要素の試験が急速に進んでいます。この試験により、医療専門家はCOVID19の疑いがある、または診断されたが軽度の症状を呈していると疑われる人の自宅から、リスクの低い患者を遠隔監視することができます。患者に接続されたデバイスはすべてのバイタルサインを追跡し、このデータは人工知能(AI)のサポートにより、クリニックの医療専門家によってリモートで監視されます。この前例のないCOVID19パンデミック状況において、NEViHNは遠隔医療とリモートモニタリングサービスの理想的な実現手段として機能し、すでに過負荷になっている病院ネットワークから圧力を取り除き、地域の患者の健康転帰と医療へのアクセスを改善する可能性があります。

3
参考資料:SolidSenseとその内部

ここで使われたIoTゲートウェイは、i.MX6 HummingBoardをベースにしたフォームファクターでSolidRun製のSolidSenseという製品です。ハードウェアだけでなく、ソフトウェアも提供しています。ここで使われているカーネル、アプリソフト及びクラウドソフトウェアはツールを含めすべてオープンソフトウェアで、すぐに利用できます。
SolidSenseは日本の技適にも対応をしており、システム商談があれば日本でもすぐに導入いただけます。現製品のBLE以外の電波に対応する、あるいは独自の筐体にするなどのカスタマイズのご相談も可能です。富士ソフト(株)のご担当へご相談ください。

今後、SolidSenseは i.MX8M Mini SOMを使いAI機能をエッジに取り込めることを予定していて、新たなアプリケーション領域をめざしています。

SolidRunの製品一覧はこちら

CPUモジュールを紹介!産業用PC特集はこちら!
industryPC_banner-589x157

個別相談も承っております。下記よりお申し込みください。

個別相談会申し込み

関連記事

OTHER COLUMN

MORE  

まこちゃんブログ

NEWS

MORE  

PARTNER

  • Intel
  • Xilinx

お探しの組み込み製品はキーワードで検索!