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東京2020で大活躍!? 最新映像技術8K対応コーデックIP

日本は、現行のハイビジョン映像(1920 x 1080)から次世代の映像規格を本格的に推進しており、普及する環境が整ってきています。2018年12月1日から「新4K8K衛星放送」が始まるにあたり、総務省では4K放送・8K放送の情報サイトが開設されています。また日本中で注目されている2020年の東京オリンピック・パラリンピックでも4K8K放送での数多くの中継が計画されています。

4Kはハイビジョン映像の4倍の解像度(3840 x 2160)の映像であり、8Kはハイビジョン映像の16倍の解像度(7680 x 4320)の映像になります。高精細で立体感と臨場感がある映像を体感できる日がいよいよ近づいてきています。

現在IPTVやケーブルテレビ(CATV)、インターネットなどで4K放送/4K配信サービスが実現されており、高精細で臨場感がある映像になっていますが、8Kはそのさらに4倍の解像度であるため、極端に言えば4K映像の4倍も臨場感がある映像やバーチャルリアリティ映像を作り出すことができます。

その8K映像は符号化(エンコード)/復号化(デコード)する技術によって、現在利用されている有線ネットワーク(IPTVやケーブルテレビ)だけでなく、次世代移動通信である5GやWi-Fi6で配信することも可能にします。

カナダに本社を持つSystem-On-Chip Technologies(SOC社)は、FPGAという書き換え可能な半導体に特化して、超低遅延のMPEG規格コーデックを提供しています。ハイビジョン向けや4K向けにも数多くのIP採用実績があり、それに加えて、今年リリースした8K対応のエンコーダIPを日本のお客様に既に採用いただいた実績があります。今回、ボードソリューションとしての提供によって、SOC社コーデックIPを活用した8K映像の配信を実現することを可能にします。

本ボードソリューション製品には、インテル® FPGAを使用したVTR-I-8K(図1)とザイリンクス FPGAを使用したVTR-X-8K(図2)の2種類あります。
本製品の主な特徴は、以下になります。

・最大8K解像度MPEG規格エンコーダもしくはデコーダを実装
・標準規格の入出力端子を複数搭載(SDI、HDMI、イーサネット、PCIeなど)
・同社のSOM(システムオンモジュール)の追加により、お客様による新たなIPやロジックの実装が可能

・お客様のニーズに合わせて各種カスタマイズして提供可能

  • VTR_I_8k
    図1. VTR-I-8K.
  • VTR_X_8k
    図 2. VTR-X-8K

SOCブース図3 IBC2018 SOC社ブース本ボードソリューションは、2018年9月14日~18日に開催された欧州最大の放送機器の展示会である「IBC2018」にてデモ展示を実施しました。
こちらのボードソリューションが日本の展示会でもついにお披露目です!
ET & IoT Technology 2018
開催日:2018年11月14日(水)~16日(金)
場所:パシフィコ横浜
富士ソフトブース(展示ホールA A-07)

8K映像処理に対応したFPGAボードとIPコアのデモ展示を行います。
ぜひこの場で8K映像技術をご体感ください!

※【参考】4K放送・8K放送 情報サイト(総務省)
http://www.soumu.go.jp/menu_seisaku/ictseisaku/housou_suishin/4k8k_suishin/about.html

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