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SDやHDの映像コンテンツを安価で高速に4K化したい

映像制作

4Kアップコンバート

4Kアップコンバートは、ハイビジョン放送、デジタル放送、ブルーレイ、DVDなど4K解像度（画質）に満たない映像を、高精細な4K解像度（画質）に変換（再構築）する技術です。

市場の状況：放送・配信の急速な4K化

HDR機能付きで有機ELの4Kチューナー内蔵 薄型テレビ、4kアップコンバートを実現したブルーレイディスク（DVD）録画レコーダー、4kチューナ等の家電機器を購入すれば、簡単に精細感と臨場感の高さが特徴の4K（水平3,840画素×垂直2,160画素 ＝ 約829万画素）画像が楽しめます。
BS・CSではすでに4K放送が始まっていて、衛星放送のスポーツ専門チャンネル（番組）や映画専門チャンネル（番組）もどんどん4K化しています。また、ケーブルテレビやインターネット回線を利用したIPTV(ひかりTVなど)でも4Kコンテンツが配信されるなど、放送・配信の世界は急速に4K化する仕組みが進んでいます。
しかし、そこで配信される映像コンテンツはどうでしょう。国内でHDTVの放送が始まって17年が経過しましたが、地上波アナログであるNTSCの時代は60年もの年月があり、その時代に作られたSD規格の映像コンテンツはHD規格のコンテンツ数の比にならないほど膨大です（しかも、SD映像のほとんどがDigital BETACAMやHDCAMなどのデジタルテープとして保管されています）。
4K時代になっても4K規格のコンテンツなど早々に揃えられるわけはなく、放送や配信では既存のHDやSDの映像コンテンツが流用されます。パッケージソフトでも、旧作の再収録が目玉でありつづけます。SDからHDに移行する際もそうでしたが、HDから4Kでも同様の状況が続きます。

問題点：コンテンツ変換にかかる手間とコスト

膨大なSDコンテンツをファイルに取り込み、さらにそれをHDや4Kに高画質アップコンバートするのは大変な手間です。このようなアップコンバート作業は、もちろん人気作のニーズは高いのですが、人気作だけアップコンバートするわけにはいかず、それ以外の大量の作品も同じように実施することになります。アップコンバート作業はポストプダクション業者が請け負うことが多いのですが、数が膨大になると、コストが大変なことになります。変換作業（アップコンバート）は、基本的には人が一つ一つ手作業で行うからです。  

解決策：アップコンバートと高画質化処理を自動化

富士ソフトの映像ソリューションでは、変換処理を自動化できます。
動画ファイルを読み込んで高画質化処理を行ったファイルを出力でき、それをバッチ処理（連続処理）することもできます。高画質化処理の前にスケーリングやフレームレート変換などの編集処理を行ったり、出力時にエンコードを行うこともできるので、【SD動画ファイル】→【59.94fpsにフレームレート変換】→【4Kアップスケール】→【高画質化処理】→【ProResHQでエンコード】→【mov形式で保存】という一連の動作を設定（仕組みに）すれば、いくつものファイルを一気に編集することもできます。

ポストプロダクションとして個々に行う処理に比べ品質の違いが気になるかと思いますが、本ソリューションの高画質化技術（エンジン）では、様々な素材やシチュエーションに用いても映像（画像）が破綻しないように調整されています。
本ソリューションでは、補完アルゴリズムを用いて拡大された解像度の低い映像（画像）を、くっきりした4k映像にして映し出せます。シーンに合わせて画面の陰影にメリハリを付けて細かい部分をくっきり見えるようにできるだけでなく、ノイズを除去することで、アップコンバートされたぼやけた映像でもHDや4Kでも鑑賞に耐えうる高画質で精細な映像（画像）を作り出すことができます。（下図は、左が通常の拡大処理、右が拡大後に本ソリューションで高画質化処理を行った映像です）。

富士ソフトが提供する高性能 映像ソリューションを導入いただくことで、映像編集作業が自動化され、従来の個々の手作業が不要になります。この仕組みを搭載することにより、編集にかけるコストと時間が削減できます。また、視聴が楽しくなる多くの映像コンテンツをリアルタイムで世に出すことができるため、新たなビジネスチャンスに繋げられます。