昨今、映像のコーデック(エンコード・デコード)の進歩により、4K/8K衛星放送にH.265コーデックが採用されたことで、放送以外の産業でも利用が進んでおります。このコーデック技術の進化は、現在の地上波放送・衛星放送よりも高圧縮・高品質の映像を実現し、高解像度化は、映像をより鮮明にして、臨場感がある映像を実現します。
その関連技術として、ネットワーク網も5Gなどの次世代高速通信網により、インターネット回線を通じて4K以上の映像を配信、受信できる仕組みが整いつつあります。
半導体やコーデック、ネットワークの進化と高解像度化によって、映像のコーデックの利用がより多様化していくと言われています。一方で解像度はフルHDやそれ以下で、複数の映像を容易に扱いたいというニーズが増えており、マルチストリーム(multistream)技術で実現が可能です。
(※マルチストリームは、マルチチャンネルとも表現される場合がありますが、本内容ではマルチストリームと用語統一します。)
マルチストリーム技術とは、複数の入力映像を一つのエンコードデータ(ストリーム)化することや、1つの入力映像から複数の異なるパラメータの映像に加工して一つのエンコードデータ化することをいいます。そして、マルチストリーム化されたエンコードデータを複数の映像出力をすることもマルチストリーム技術をいいます。
<ポイント>
4K解像度に対応したエンコーダは、技術的に2K(1080p)映像を4つエンコードすることが可能です。例えば、それぞれ違う方向に向いた4台のカメラ録画の映像を1つのエンコードデータ(ストリーム)にすることで、同じ時間に起きた映像を1つのエンコードデータと記録することが可能です。

1つの映像を複数の映像に分けてエンコードするニーズは、ネットワークの状態や受信する端末のスペックで送る映像のビットレートやフレームレート、解像度を変えたいという場面であります。例えば、1つの映像を高ビットレートでエンコードする映像(保存用もしくは有線向けの高品質映像)と、Live配信のためビットレートやフレームレート、画面の解像度を落とすことで無線向けの映像として分けてエンコードし、配信する場合です。

マルチストリーム化されたエンコードデータをデコード処理とそれぞれの映像に分けて、HDMIやDisplay Port、SDIなどの映像系入出力(接続)ポートを経由して複数のモニタ/画面で再生する。

SOC社のコーデックIPは、低遅延、省電力、小フットプリント、高品質を実現しているIPです。さらにSOC社はお客様の要望にあわせた機能のカスタマイズ(有償)も、マルチストリーム動作を使って短期間で実現することが可能です。
本ボードのSDIポートに4つの違う映像を入力して、本ボード上のマルチストリーム対応エンコーダIPで一つのMPEG TS(トランスポート ストリーム)ファイルを作成することや、そのMPEG TSファイルを本ボード上のマルチストリーム対応デコーダIPで4つに分けて出力することがデフォルトで可能です。
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