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「プロジェクト失敗率70%の壁」を打ち破る! 外部PMOコンサルティングがもたらすプロジェクトマネジメント革命

プロジェクト失敗率70%の壁 公開日:2025年6月1日

目次

DX推進やITプロジェクトの大型化が進む一方で、「プロジェクトの約70%が失敗する」ともいわれる現実があります。複雑化する環境に対応するため、PMO(プロジェクトマネジメントオフィス)への注目が高まっています。しかし、自社内での導入・定着は容易ではありません。自社で導入を試みて挫折した会社も多いのではないでしょうか。ここでは、PMOの基礎知識から、外部PMOコンサルティングとは何か、どのようなサポートが期待できるのかなど、PMOコンサルティングが、プロジェクト成功にどう貢献するのかを解説します。

PMOコンサルタントとは

世の中のプロジェクトの約70%が何らかの失敗を経験するといわれている中、プロジェクトマネジメントを支援・統括する専門組織として「PMO(Project Management Office)」が注目されています。まずはPMOの定義や役割を整理した上で、それを支援する「PMOコンサルタント」の概要、さらに「PMO」と「PM」の違いについて解説します。

PMO(Project Management Office)とは

PMOとは、プロジェクトマネジメントオフィス(Project Management Office)の略であり、企業内の複数のプロジェクトを横断的に管理・支援し、品質・納期・コストを統制して、適切なリスク管理をサポートしながら、プロジェクトやIT戦略の成功を後押しする専門組織です。プログラムマネジメントオフィスと呼ばれることもありますが、日本PMO協会では、「組織内における個々のプロジェクトマネジメントの支援を横断的に行う部門や構造システム」と定義しています。

PMOの機能は以下のように分類できます。

①プロジェクトマネジメントの標準化と仕組み化

  • 標準プロセスの設計・運用: PMBOKやアジャイル開発など業界標準を参考に、テンプレートやガイドラインを作成します。
  • ツールやテンプレートの整備・提供: 課題管理表や進捗管理レポート、会議の議事録フォーマットなど、プロジェクト運営に必要な共通ツールを提供します。

②プロジェクト間の情報共有・KPIの一元管理

  • プロジェクトポートフォリオマネジメント(PPM): 企業内の複数プロジェクトを横断し、リソース配分、優先順位付けを行います。
  • ダッシュボードによる情報可視化: 経営層やステークホルダー向けに、プロジェクトの状況を分かりやすく可視化します。特に、ROIや重要KPIを整理して経営判断をサポートします。

③リスク管理と課題解決支援

  • リスクの早期発見と対応支援: 各プロジェクトで生じるリスクを部門横断的に収集し、影響範囲を評価した上で、解決策を提示します。
  • 課題管理の支援: プロジェクトマネージャーや担当部門が抱える課題の可視化と解決支援を行います。

④人材育成とナレッジ共有

  • ノウハウ共有基盤の整備: 成功事例や失敗事例を蓄積し、社内に共有することで、再発防止や成功パターンの横展開を促進します。
  • 社員へのノウハウ移転と人材育成支援: 社内メンバーに対し、プロジェクトマネジメントスキルや標準プロセス活用のためのトレーニングを実施します。

国内外の様々な調査でITプロジェクトの約70%が失敗すると指摘されている昨今、PMOは単なるプロジェクト支援部署を超えて、経営層と現場をつなぐ「経営戦略上の統制機能」として不可欠な存在になっています。

PMOコンサルティグ、PMOコンサルタントとは

「PMOコンサルティング」は、一般的には、コンサルファームやSIerなどの外部のコンサルティング会社が、企業のPMO導入を高度な専門知識で支援することであり、そのスタッフのことをPMOコンサルタントといいます。

企業内部のバイアスから離れ、「現状分析とあるべき姿の設計」、「PMO成熟度の評価」、「ギャップ分析」などを通じ、自社に最適なモデルを策定しつつ、PMO導入をサポートします。

PMOとPMの違い

PMO(Project Management Office/プロジェクトマネジメントオフィス)とPM(Project Manager/プロジェクトマネージャー)は、共にプロジェクト成功の鍵を担いますが、役割と立ち位置が明確に異なります。

1. 役割の範囲

  • PM(個別プロジェクト管理):特定プロジェクトに責任を持ち、要件定義・計画・実行・完了までの一連の管理を担う。現場に近く、タスク遂行とチーム指導が主な役割。
  • PMO(横断的統制と管理):組織内複数のプロジェクトを対象に、標準化されたプロセス・KPI・ダッシュボードを通じてガバナンスを提供し、戦略との整合性を担保する 。

2. 組織内の立ち位置

  • PM:各事業部やチームに配置され、プロジェクト遂行の「現場リーダー」。
  • PMO:組織横断的な統制組織として、経営層/事業部長へ報告・調整し、全社方針に沿ったPMの支援と監督を担う 。

3. メトリクスと成功基準

  • PM:スコープ、コスト、スケジュール、品質、リスクなど、個別プロジェクト単位の目標達成がミッション 。
  • PMO:複数案件からのKPI/ROIの一元管理と、ポートフォリオ最適化により経営判断に直結する価値提供を担う 。

「PM」は現場中心で成果を生む役割、「PMO」は組織横断で成功確度を高める統制的役割と位置付けられ、PMOコンサルティングはこの仕組みを外部から構築・整備する専門支援となります。

PMOコンサルタントの業務内容

PMOの職種

まずは、PMO自体の業務内容、職種について整理します。

PMOエキスパート

PMOエキスパートは、複数のプロジェクトにおける環境整備・ルールの策定・プロセスの標準化を担う中核的存在です。プロジェクトごとに異なる進め方や資料形式を統一し、品質を均質化する重要な役割を担います。PMBOKや独自ナレッジを活用した運用ガイドライン作成し、管理ツールやテンプレートの導入・改善、決裁情報やKPI定義の整備を行います。また、これらを社内各プロジェクトに浸透させるための教育・トレーニングも実施し、再現性のあるプロジェクト運営基盤の構築を支援します 。

PMOアドミニストレータ

MOアドミニストレータは、日々の事務管理・進行支援を担当します。プロジェクト進捗報告、会議の設定や議事録、資料の更新・整理、経費や勤怠の管理などを通じて、PMやエキスパートが本来の判断に集中できるようバックオフィス業務を担います。

PMOマネージャー

PMOマネージャーは、予算・人材・リソース管理の統括責任者です。担当PMO職種を統率し、プロジェクト全体のポートフォリオ戦略を策定、進捗や課題の横断的管理、経営層への報告調整を行い、組織としてのガバナンスを強固にします。

PMO導入を検討している企業は、PMOコンサルティングサービスを活用することで、自社リソースだけでは難しい短期的かつ高品質なPMO構築が可能になります。

PMOコンサルティングの主な業務内容

PMOコンサルティングの具体的なサポート内容についてまとめました。

プロジェクト全体の管理・支援

複数プロジェクトのスケジュール、予算、リスク、品質、コミュニケーションを横断的に管理し、円滑な目標達成へ導きます。特に、進行中の案件に対して外部視点で継続支援を行うことで、停滞や見落としを防ぎます。

進捗管理

案件ごとのスケジュールが適切かをモニタリングし、遅延が見られる際は即座に是正策を導入。定期レポートによる状況把握と巻き返し支援を行います 。

課題解決

進行中の課題を洗い出し、ヒト・モノ・カネに関する判断を支援。IT特有の問題に対し、再現性ある解決策を提示します 。

リスク管理

阻害要因をリスクとして定義し、影響評価と対応策策定を実施。発生時には即座に対応フローを作り、被害を最小限に抑えます 。

コスト管理

プロジェクト費用の予算・支出を統制し、財務観点で健全な運営を支援します 。

品質管理

品質基準の策定、レビュー体制構築、不具合原因の分析と再発防止策まで統括し、成果物の品質維持を図ります。

コミュニケーション管理/促進

経営層・IT部門・事業部・外部ベンダーとの横断的コミュニケーションをコーディネートし、情報共有や意思疎通の効率化を図ります。

文書作成/管理(計画書策定など)

計画書やレポートの構成・作成支援を行い、資料の品質を高めつつ作業負荷の軽減も実現します。

会議調整/事務作業

会議の日程調整や資料準備など、運営面を代行し、運用を滞りなくサポートします 。

人材/メンバー管理

メンバーのスキル把握、学習支援、研修計画などを通して、人材育成と運用体制の強化を支援。

クライアント社員へのノウハウ移転

導入環境に応じた教育やトレーニングを実施し、PMO機能の内製化・自走可能性を高めます。

以上のように、PMOコンサルティングの役割は、PMOエキスパート、PMOアドミニストレータ、PMOマネージャーの役割を統合したものでありつつ、それらの機能を中長期的には、自社で行えるようにサポートするもので、短期でのPMO効果創出と、自社リソースの標準化・成熟化を図っていくものであり、プロジェクトマネジメント品質に、即効性と持続性を持った価値を提供します。

PMOコンサルタントの必要性/需要の背景

ITプロジェクトの成功率の低さ

日本に限らず世界的にもITプロジェクト成功率は半数程度ともいわれており、計画通りに完遂できなかったケースが多く存在します。こうした現状の具体的要因は、プロジェクトごとに異なりますが、プロジェクトマネジメントにおいて構造的な課題があると考えられおり、そのソリューションとしてPMOへの注目が高まっています。

PMの人材不足と大規模案件の増加

ITプロジェクトマネージャー(PM)の人材は慢性的に不足し、特に上流工程を担える人材が枯渇しています。IPAのDX白書2023では、DX推進に必要な人材が「大幅に不足している」と回答した企業は49.6%(*1)に上ります
(*1)
https://www.ipa.go.jp/publish/wp-dx/gmcbt8000000botk-att/000108048.pdf

その一方、マルチクラウド基盤やERP刷新などITシステムやDX案件の大型化も同時に進行しており、人材リソースが充足する目処はたたず、従来PM体制での限界も見え始めています。このギャップを埋め、プロジェクト運営に必要なリソースを短期に補填する手段として、PMOのニーズが高まっています。統合的なPMO体制の構築が構築できれば、人材不足のリスクを抑えし、大規模案件に対応できるガバナンス力と遂行力を得ることが可能です。

部門ごとに異なる運用ルールと成功基準のばらつきがもたらす非効率

PMOによる管理がないプロジェクトマネジメントでは、部門ごとに異なる進行ルールや成功基準が存在し、一貫性がないと、組織全体で見たときに非効率な運用が顕在化することが珍しくありません。また、1つの案件内でも、特に複数部門が連携する大規模案件では、報告フォーマットの不統一、進捗評価の基準差などがボトルネックとなり、全体最適が難しくなるケースもあります。こうした課題に対し、PMOによって、共通の管理プロセスやKPI設計を導入・標準化することで、組織全体のプロジェクト品質と意思決定の迅速化をはかり、効率化を実現することができます。

複雑化するビジネス環境への対応

デジタル技術の進化、グローバル化、規制変更――企業を取り巻く環境は日々変化し、ITプロジェクトの要件も刻々と変わります。こうした不確実性の高い状況では、従来型のマネジメントでは対応しきれず、プロジェクトの遅延や品質低下を招くリスクが高まっています。PMO導入によって、柔軟かつ構造的な支援によって、変化に強いプロジェクト運営体制を構築することが求められています。

経営戦略上の資源配分と優先順位付け

複数のDX案件や基幹システム刷新などが同時並行する現代のIT企業において、人的リソースや予算の配分を戦略的に最適化することは喫緊の課題です。PMOでは、プロジェクトポートフォリオマネジメント(PPM)の観点から、各プロジェクトの重要度・緊急度を定量的に評価することで、経営資源の集中投下先を明確化し、投資対効果の高いプロジェクトを優先的に推進します。

PMO導入の壁

DXや複雑化するITプロジェクトの潮流により、PMO(Project Management Office)の必要性はかつてないほど高まっています。しかし、その一方で、多くの企業が自社内でのPMO導入・定着に苦戦しているのが現実です。その理由は大きく分けて以下の3点に集約されます。

1. 経験・スキルを持つ人材の確保が困難

PMOにはプロジェクト管理、業務標準化、リスクマネジメント、KPI可視化といった複合スキルが求められます。しかし、これらを兼ね備えた人材は市場でも希少であり、社内育成にも長い時間がかかります。

2. 組織構造や業務プロセスの“変革抵抗

PMOは、従来の部門主導のプロジェクト運営に対して、横断的で一貫性のある統制を求めます。これは、既存の文化や利害関係に触れるため、現場や中間管理層からの抵抗が生じやすく、導入推進のブレーキになります。

3. 成果を出すまでの“長期戦”が必要

PMOの価値は、長期的なプロジェクトデータ蓄積や改善サイクルの中で初めて可視化されます。短期的な成果を求めがちな経営層とのギャップが、投資継続を困難にするケースも少なくありません。

PMOの重要性は高まってきつつ、その導入には大きな壁が立ちはだかっています。その壁を打ち破る存在として、PMOコンサルティングサービスの需要が高まっています。

外部PMOコンサルタントが提供する具体的な価値と役割

複雑化・大規模化するITプロジェクトにおいて、現場のPM(プロジェクトマネージャー)は戦略判断と現場対応の両方を担う多忙な立場にあります。PMOコンサルティングは、そうしたPMの負荷を軽減し、プロジェクト運営の精度と再現性を高めるPMO導入の外部支援として注目を集めています。PMOコンサルタントが具体的にどのようなサポートを行っているのかをご紹介します。

PMの負荷軽減とプロジェクト管理業務の支援

多くのPMが戦略判断と現場実務の板挟みに苦しむ中、PMOコンサルティングは、煩雑な日常業務を肩代わりすることで、PMが本来注力すべき中長期的な戦略立案や意思決定に専念できる環境を実現します。

スケジュール・予算・リソース管理の実務代行

外部PMOコンサルティングは、PMが担う日常業務の中でも特に負荷の高いWBS作成・進捗更新・予実管理・リソース調整といった実務領域を代行します。これによりPMが、戦略的意思決定やリスクマネジメントといった本来の中核業務に注力できる環境を整えます。特に複数プロジェクトが並行する大規模案件では、外部PMOのリソースが重要な支援戦力となります。

品質基準の策定と遵守支援

また、成果物の品質基準をプロジェクト初期に策定し、レビュー体制の設計や不具合時の原因分析、再発防止策の提示など、品質マネジメント全体を支援します。PMOコンサルの知見を加えることで、属人的な判断に頼らない「型化された品質管理」を実現し、品質の高いプロジェクトの再現性と成熟度を引き上げていきます。

プロジェクトマネジメント方式の標準化と環境整備

組織全体でPMの品質・効率を高めるには、様々な側面での標準化と環境整備が必要になります。外部専門家としてのPMOコンサルが導入から定着までを支援することで、「型化された運営体制」が構築していきます。

標準プロセス(テンプレート、ツール活用ルールなど)の設計・導入、定着支援

PMBOKやPRINCE2などのベストプラクティスに基づいた共通プロセス(計画・実行・監視・終結)を設計します。またテンプレートやツール運用ルールも整備し、組織各層への研修や導入支援で迅速な定着を支援します。

ナレッジ共有基盤の構築と運用支援

PMOはナレッジ共有基盤(暗黙知・形式知の両方)を整備し、プロジェクト間での学びや失敗の横展開を支援します。経験や教訓を資産化し、組織全体のPM成熟度向上へとつなげていきます。

リスク・課題の特定と解決に向けた推進

PMOコンサルティングによって、プロジェクトに潜む潜在的リスクや既に表面化している課題を早期に発見し、解決策の立案から実行までを強力に支援します。経験豊富な外部の視点とフレームワークにより、「見落としがちなリスク」への対応が可能となり、プロジェクトの耐障害性が向上します。

特に複雑なIT案件では、PMだけでは解決が難しい課題(複数ベンダー間の調整、技術的依存関係の管理など)が頻繁に発生します。PMOコンサルタントは、これらの状況下で判断力と推進力を発揮し、課題解決プロセスの意思決定を支援します。

組織横断的なコミュニケーションとステークホルダー調整

PMOコンサルは、経営層・IT・事業・外部ベンダーなど多様な関係者間の橋渡し役を果たします。組織横断の情報共有や意思疎通の仕組みを設け、部門間の摩擦を解消しながら円滑な合意形成を支援します。

定期的な報告会や調整会議の設計・運営、コミュニケーションルールの策定などにPMOが関与することで「誰も意見を把握していない/抜け落ち」が減少し、プロジェクト全体の進捗とリスク可視化が強化されます。

これらの積み重ねによって、PMが抱える部門対立や情報ギャップといった現場レベルの課題を軽減させていきます。

DX投資のROIとプロジェクトKPIの可視化

PMOコンサルは、DXプロジェクトのROIやKPIを可視化する中心的役割を担うこともあります。経営判断に必要な情報がスピーディに把握できない課題を背景に、PMOは「財務指標」「進捗」「リスク」「品質」など経営層が求めるKPI体系とレポートフォーマットを構築します。

たとえば、戦略的ITポートフォリオマネジメント(SPM)では、ROIや投資回収期間を基に投資効果を定量化し、進捗・効果を継続的にトラッキングします。

こうした取り組みを背景に、DX投資に対する見える成果と改善余地を明示することで、経営層の信頼と意思決定の速度向上が期待できます。

また、PMOはPPMツールやダッシュボードを活用してデータの自動収集・可視化を支援し、現場負荷を軽減するとともに、リアルタイムでの戦略調整が可能な体制構築も後押しします。

PMOコンサルタントに求められるスキル・経験

PMOコンサルティングでは、単なる手法提供だけでは成果は出ません。戦略的視点を持ちプロジェクト全体を俯瞰する経験と、実務で使えるスキルの両輪が不可欠です。ここでは大型ITプロジェクトを牽引する上で重要な経験やスキルを整理し、それぞれが期待される具体的場面を深掘りします。

プロジェクトマネジメント経験

複数プロジェクトを横断的に統括する局面で、WBS策定や進捗・予算・品質の統制を迅速に行う能力。PMOの初期構築でも重宝されます。

情報セキュリティマネジメント経験/セキュリティエンジニア経歴

クラウド基盤やERP刷新などで、法令・規則対応やセキュリティ要件を設計・レビューする必要があるときに、技術・統制両面で信頼できる役割を果たします。

ビジネスアナリスト/IT戦略コンサルタント経験

DX案件で要件整理や投資対効果(ROI)評価が求められるシナリオにおいて、ビジネス視点での仮説構築・データ分析・報告設計を担える価値が発揮されます。

コミュニケーションスキル

経営層や事業部門、外部ベンダー間で要件調整や意思疎通を促進し、摩擦を解消する場面で不可欠です。

幅広い視野とマルチタスクスキル

複数案件を同時進行し、優先順位や資源配分を調整しながら全体最適を追求するPMOの役割に直結します。

ビジネス戦略とITの橋渡し能力

プロジェクトを経営戦略やポートフォリオに対して位置づけ、経営層に説明・提案する場面で重要です。

リスクマネジメント/クライシスマネジメント経験

計画の遅延、障害発生、要件変更などの緊急局面で、リスク洗い出し・評価・対応策導入をリードします。

継続的な学習/最新トレンドへの適応力

アジャイル、クラウド、AIなど新手法や技術を既存PDCAに適応させ、プロセス改善や効率化を推進する際に求められます。

顧客サービス精神と育成への情熱

クライアントPMO部門へのナレッジ移転や教育プログラムの立案・実行時に、信頼醸成と長期支援への基盤を築きます。

これらの経験・スキルを兼ね備えたPMOコンサルタントは、PMO標準化の「型化」やDX投資のROI可視化など、御社の課題に直結する成果を提供できるポテンシャルをもつ人材です。外部PMOコンサルティングを検討する際の、評価軸ともなります。

PMOコンサルティング会社を選ぶポイント

外部のPMOコンサルタントを選ぶ際は、「誰に頼むか」より「どのような伴走ができるか」が鍵です。本章では、ペルソナである大規模IT/SIerを率いるPMO統括部長が重視すべき、実務に即した選定基準を解説します。

自社業界(IT/SIer)やプロジェクト特性との相性

ITサービス/SIer領域の多層的システム刷新 (マルチクラウド、ERPなど)では、業界経験が成果に直結します。業界特有のリスクやガバナンスを理解し、標準化・可視化支援がスムーズか否かを重視しましょう。

必要な支援レベル(戦略立案~現場推進)を見極める

PMO支援には、構想策定(参謀)から常駐実行(推進)まで様々なスタイルがあります。ペルソナの「全社ポートフォリオ最適化」には、戦略立案と実務の両方に対応できる複合型を選ぶことが成功の鍵です。

コンサルタント個人のスキル・経験・フィット感の重要性

導入の成否は、現場に深く関わるコンサルタント個人の能力にかかります。PM経験・資格・調整力・信頼性を担保するために、RFP前に面談を実施し、文化的相性や経営層への報告力を確認するのが有効です。

豊富な開発経験

実際の開発業務の背景を持つPMOコンサルは、現場に受け入れられやすく、「実行できるプロセス」を設計できます。開発者視点を備えたPMOは、大規模・複雑案件の進行力を高める上で不可欠です。

複数社の比較検討と費用対効果の評価

PMOにはある程度の相場がありますが、価格だけでなく「提供サービス/コンサル品質/代替体制」までを俯瞰して比較検討すべきです。複数社から仕様書や見積りを取得し、ROIベースで選択しましょう。

まとめると、「業務理解」「実行力」「信頼関係」「費用対効果」の四軸をクリアできるPMOコンサルティング会社が、ユーザー企業の抱える標準化遅延、ポートフォリオ最適化などの課題を突破するカギとなります。

まとめ:PMOコンサルタントの導入でプロジェクトの成功確率を高めよう

PMOコンサルタントの価値

「プロジェクトの70%が失敗する」ということが様々な場所で喧伝されているように、プロジェクトマネジメントの難易度は年々増しています。要因は多岐にわたりますが、特にSIerやITサービス企業においては、システム自体の高度化や複雑なマルチクラウド環境やERP刷新といった大型案件が同時並行で進行し、組織全体の統制が取りづらくなっていることが背景にあります。

こうした状況下で注目されているのが、外部の「PMOコンサルティング」の導入です。PMO(Project Management Office)は、プロジェクト成功のための仕組み・運用ルール・ナレッジを横断的に整備する組織的な支援機能です。コンサルタントはその専門家として、標準化、リスク管理、KPI可視化といった経営的視点と、現場支援の両面から価値を発揮します。

PMOコンサルタントの役割は単なる「事務局機能」にとどまりません。プロジェクト全体の成功条件を定義・体系化し、全社ポートフォリオ最適化に向けた意思決定を支援する“戦略実行エンジン”と位置付けることができます。

外部の専門家と組むことのメリット

自社内でPMO機能を育てるには、相当な時間と労力、そして知見が必要です。とくに部門ごとに文化やルールが異なる大企業では、社内主導の変革はスピード感に欠けるリスクがあります。

そこで、外部のPMOコンサルティング会社を活用することで、ベストプラクティスの導入、標準化テンプレートの適用、現場支援までを短期間で実現できます。例えば富士ソフトのような企業では、PMO立ち上げから運用定着、可視化基盤の設計までを一貫してサポートできる体制を整えており、「経営層と現場の橋渡し役」としての高度な実績があります。

また、第三者的視点からリスクや課題を可視化し、組織内の利害調整やKPI設計にも中立的に介入できるのも、外部専門家ならではの強みです。プロジェクトの“成功条件”を標準化したい企業にとって、これは大きな推進力となります。

まずは相談から。自社に合うパートナーを見つけよう

PMOコンサルティングの導入を検討する際、いきなりRFP(提案依頼書)を発行するのではなく、まずはカジュアルな情報交換・相談から始めてみるのがおすすめです。信頼できるパートナーを見極めるうえで、「現場感覚」「経営視点」「ツール導入経験」「業界理解」といった観点で、個別のコンサルタントと直接対話することが重要です。

富士ソフトでは、こうした事前相談や課題整理のフェーズから丁寧に対応しており、標準プロセス設計、プロジェクトの立ち上げ支援、進捗・リスク可視化の環境構築に至るまで、柔軟なサポートを提供しています。

PMOの外部化は、単なるコストではなく「変革のレバレッジ投資」です。プロジェクトの失敗率を下げ、DX投資のROIを最大化する第一歩として、ぜひ一度、信頼できる外部PMOコンサルティング会社に相談してみてください。

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