AMD(Xilinx)Zynq™ UltraScale+対応FPGAボードとは
AMD(旧Xilinx)Zynq™ UltraScale+対応FPGAボードとは、ArmプロセッサとFPGAファブリックを1チップに統合したZynq UltraScale+ MPSoC/RFSoCを搭載し、画像処理、AI推論、産業機器、医療機器、通信、5G、レーダー、計測器、エッジコンピューティングなどの開発を効率化するための評価・開発ボードです。
Zynq UltraScale+ MPSoCは、アプリケーション処理、リアルタイム制御、FPGAによるハードウェアアクセラレーションを組み合わせられる点が特長です。一方、Zynq UltraScale+ RFSoCは、プロセッサ、FPGA、RFデータコンバータを統合しており、5G無線、ソフトウェア無線、レーダー、衛星通信、テスト・計測などのRF信号処理用途に適しています。
富士ソフトでは、Zynq UltraScale+ MPSoC/RFSoCを搭載した評価ボード、SoM、キャリアボード、FMC/FMC+対応ボード、PCIe対応ボードなどの選定から、FPGA設計、Linux/PetaLinux環境構築、基板設計、ソフトウェア開発、評価・検証までご相談いただけます。用途、必要なI/O、メモリ容量、インターフェース、量産予定、価格帯に応じて最適な構成をご提案します。
Zynq UltraScale+ MPSoCとZynq UltraScale+ RFSoCの違い
Zynq UltraScale+には、大きく分けてMPSoCとRFSoCがあります。どちらもArmプロセッサとFPGAファブリックを統合したSoCですが、得意とする用途が異なります。
Zynq UltraScale+ MPSoCは、Arm Cortex-A53を中心としたアプリケーション処理、Cortex-R5Fによるリアルタイム制御、FPGAファブリックによるハードウェアアクセラレーションを1チップで実現できるデバイスです。画像処理、AI推論、産業機器、医療機器、車載、ロボティクス、組み込みLinux機器など、ソフトウェア処理とFPGA処理を組み合わせる用途に適しています。
Zynq UltraScale+ RFSoCは、MPSoCの構成に加えて、高速ADC/DACなどのRFデータコンバータを統合したデバイスです。外付けのRFデータコンバータやFPGAとの接続回路を削減しやすく、5G無線、ソフトウェア無線、レーダー、衛星通信、テスト・計測器など、RF信号処理を伴うアプリケーションに適しています。
選定時は、まず「RF信号を直接扱うか」を確認するのが有効です。RF信号処理やADC/DACの統合が重要な場合はRFSoC、画像処理・制御・エッジAI・組み込みLinuxが中心の場合はMPSoCを軸に検討すると、候補を絞り込みやすくなります。
Zynq UltraScale+対応FPGAボードの価格について
Zynq UltraScale+対応FPGAボードの価格は、搭載デバイス、MPSoC/RFSoCの種類、ロジック規模、メモリ容量、FMC/FMC+、PCI Express、Ethernet、QSFP、ADC/DAC、MIPIなどのインターフェース、付属品、開発キット構成、在庫状況によって変動します。
特にRFSoC搭載ボードや高速I/O、FMC+、PCIe、QSFP、VPXなどに対応した高機能ボードは、用途や構成によって価格差が大きくなります。具体的な価格、納期、代替候補、評価用途に適した構成については、お問い合わせください。富士ソフトでは、ボード単体の販売だけでなく、FPGA開発、Linux/PetaLinux環境構築、基板設計、ソフトウェア開発、評価・検証まで含めたご提案が可能です。
Zynq UltraScale+対応FPGAボード選定時に確認すべきポイント
Zynq UltraScale+対応FPGAボードを選定する際は、まず「MPSoCとRFSoCのどちらが適しているか」を確認することが重要です。画像処理、AI推論、産業機器、医療機器、ロボティクス、組み込みLinux機器など、ArmプロセッサとFPGAによるハードウェアアクセラレーションを組み合わせる用途では、Zynq UltraScale+ MPSoC搭載ボードが候補になります。一方、5G無線、ソフトウェア無線、レーダー、衛星通信、テスト・計測など、ADC/DACを含むRF信号処理を扱う用途では、Zynq UltraScale+ RFSoC搭載ボードが適しています。
次に確認すべきなのは、必要なインターフェースです。画像処理用途ではMIPI、HDMI、DisplayPort、Ethernet、USBなど、通信・高速データ処理用途ではPCI Express、QSFP、SFP、FMC/FMC+、DDR4などの有無が重要になります。外部センサー、カメラ、A/D・D/A変換モジュール、独自I/Oを接続する場合は、FMC/FMC+コネクタや拡張性も確認しておくと、評価段階から製品化まで進めやすくなります。
また、量産を見据える場合は、評価ボードだけでなく、SoM(System on Module)やキャリアボード構成も検討対象になります。SoMを活用すると、Zynq UltraScale+本体、メモリ、電源周辺などの複雑な設計をモジュール側に集約でき、ユーザーは用途に応じたキャリアボード開発に集中しやすくなります。長期供給、BSP、Linux対応、回路図・リファレンスデザインの有無、メーカーの技術サポート体制も、選定時の重要な判断材料です。
富士ソフトでは、用途、必要なI/O、メモリ容量、開発環境、量産予定、価格帯に応じて、Zynq UltraScale+ MPSoC/RFSoC搭載ボード、SoM、FMC対応ボード、PCIe対応ボードなどの候補選定をご支援します。ボード単体の販売だけでなく、FPGA設計、Linux/PetaLinux環境構築、基板設計、ソフトウェア開発、評価・検証まで含めてご相談いただけます。
開発環境:Vivado、Vitis、PetaLinux
Zynq UltraScale+対応FPGAボードの開発では、主にVivado、Vitis、PetaLinuxなどのAMD開発環境を使用します。Vivadoは、FPGAファブリック側の論理設計、IPインテグレーション、制約設定、合成、配置配線、ビットストリーム生成などを行うための開発環境です。Zynq UltraScale+では、プロセッシングシステム(PS)とプログラマブルロジック(PL)を連携させる設計が多いため、Vivado上でハードウェア構成を定義し、必要なIPや外部インターフェースを組み合わせて設計します。
Vitisは、Zynq UltraScale+上で動作するソフトウェアやアプリケーション、ハードウェアアクセラレーションを開発するための統合開発環境です。Arm Cortex-A53上で動作するアプリケーション、Cortex-R5Fを使ったリアルタイム制御、ベアメタルアプリケーション、Linuxアプリケーション、アクセラレーション処理など、PSとPLを連携させたシステム開発に活用されます。Vivadoで作成したハードウェアプラットフォームをVitisに渡すことで、ハードウェア設計とソフトウェア開発をつなげることができます。
PetaLinuxは、Zynq UltraScale+ MPSoC/RFSoC向けの組み込みLinux環境を構築するために使われる開発ツールです。カーネル、デバイスツリー、ブートローダー、ルートファイルシステム、デバイスドライバなどを含むLinux BSPの作成に利用され、カメラ、通信、産業機器、医療機器、エッジAIなど、Linuxベースで動作する組み込みシステム開発に適しています。近年はYoctoベースの開発やAMD Embedded Development Framework(EDF)への対応も進んでいるため、使用するツールチェーンやバージョンは、対象ボード、BSP、量産計画に合わせて確認することが重要です。
富士ソフトでは、VivadoによるFPGA設計、Vitisによるソフトウェア開発、PetaLinux/組み込みLinux環境構築、デバイスドライバ開発、ボード立ち上げ、評価・検証まで一貫してご相談いただけます。Zynq UltraScale+対応FPGAボードを購入したものの、開発環境の構築やPS/PL連携でお困りの場合もお問い合わせください。







