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AMD(Xilinx) Zynq-7000 SoCのFPGAボード

世界中から集めた優良なFPGAボードを、用途・採用FPGA・ファームファクター・インターフェースなどの検索軸から。選定のご相談から設計・製造まで、富士ソフトがワンストップで支援します。

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FPGAボード FPGAシリーズ:Zynq-7000 SoC

AMD Zynq™ 7000 SoC対応FPGAボード

Zynq™ 7000 SoCは、AMDが提供するArm® Cortex®-A9プロセッサとFPGAのプログラマブルロジックを1チップに統合したSoCです。ソフトウェアによる柔軟な制御と、FPGAによる高速・並列処理を組み合わせられるため、モーター制御、産業機器、画像・映像処理、医療機器、通信、ADASなど、リアルタイム性やカスタマイズ性が求められる組み込みシステムに適しています。Zynq 7000ファミリーは28nmプロセスを採用し、シングルコアArm Cortex-A9を搭載するZynq 7000Sと、デュアルコアArm Cortex-A9を搭載するZynq 7000をラインアップしています。

富士ソフトでは、Zynq™ 7000 SoCを搭載した評価ボードや開発ボードを取り扱っており、搭載デバイス、メモリ、I/O、通信インターフェース、拡張性などから、用途に適した製品を比較・選定できます。

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SUPPORT

“販売だけ”では終わらない、富士ソフトのサポート力

富士ソフトの組み込み製品サポート。選定から導入後まで、8つの支援メニューで伴走します。

1

製品選定の技術相談

用途・性能・予算・納期をお伺いし、AMD(Xilinx)/Altera(Intel)/Achronixなど多数の取り扱いから、要件に最適なFPGAボードを製品担当FAEがご提案します。

2

要件に応じた構成提案

搭載FPGA、メモリ、インターフェース、ファームファクターを組み合わせ、システム全体を見据えた構成をご提案。BTO対応ボードの仕様決めもサポートします。

3

評価機の貸出相談

本格導入前に実機で検証したい、というご要望に対し、評価ボードの貸出やサンプル手配をご相談いただけます。世界中の販売ネットワークを活かし迅速に対応します。

4

導入前のPoC支援

「想定した性能が出るか」を導入前に確認するPoC(概念実証)を支援。リファレンスデザインを活用し、立ち上げ工数を抑えて検証を進められます。

5

組み込み開発サポート

FPGA設計(RTL/HDL)、基板設計、組み込みLinuxやドライバ、アプリケーション開発まで、製品を活かしたシステム構築を受託開発としてご支援します。

6

長期供給・保守相談

ライフサイクルの長い産業機器向けに、長期供給やEOL(生産終了)を見据えた選定・代替提案、導入後の保守についてもご相談いただけます。

7

メーカー問い合わせ代行

海外ベンダーへの技術問い合わせや交渉は、日本語FAEが代行。単なる通訳ではなく、技術を理解したエンジニアが内容を正確に橋渡しします。

8

日本語技術サポート

導入・使用方法・不具合解析など、製品に関するお問い合わせに日本語で対応。必要に応じて海外開発元との電話会議にも同席し、課題解決まで伴走します。

サポートの詳細はこちら
FAQ

AMD(Xilinx) Zynq 7000 SoC対応FPGAボード のよくある質問

Q.Zynq 7000 SoC対応FPGAボードとは何ですか?
A.

Zynq 7000 SoC対応FPGAボードとは、AMDのZynq™ 7000 SoCを搭載した評価・開発用ボードです。Zynq 7000 SoCは、Arm® Cortex®-A9プロセッサによるソフトウェア処理と、FPGAのプログラマブルロジックによる高速・並列処理を1チップに統合しています。産業機器、モーター制御、画像・映像処理、通信、医療機器など、制御処理とハードウェア処理を組み合わせる組み込みシステムの開発に利用できます。

Q.Zynq 7000SとZynq 7000の違いは何ですか?
A.

主な違いはArmプロセッサのコア数とデバイス規模です。Zynq 7000SはシングルコアArm Cortex-A9を搭載し、コストや消費電力を重視する用途に適しています。一方、Zynq 7000はデュアルコアArm Cortex-A9を搭載し、より高いソフトウェア処理性能が必要な用途に適しています。デバイスによってロジック規模、DSP、メモリ、高速トランシーバなども異なるため、必要な処理性能やI/Oに合わせた選定が重要です。

Q.Zynq 7000 SoC対応FPGAボードはどのような用途に使えますか?
A.

モーター制御、産業機器、画像・映像処理、カメラ、スマートセンサー、通信機器、医療機器など幅広い用途に利用できます。ArmプロセッサでOSやアプリケーションを動作させながら、リアルタイム性や高速処理が必要な部分をFPGA側へ実装できるため、ソフトウェア処理とハードウェア処理を組み合わせたシステムに適しています。

Q.Zynq 7000 SoC対応FPGAボードを選ぶときは何を確認すべきですか?
A.

搭載するZynq 7000デバイス、CPUコア数、ロジック規模、DSP、メモリ容量、Ethernet、USB、HDMI、PCI Express、Pmodなどのインターフェースや拡張性を確認することが重要です。また、評価・学習用途なのか、量産製品への組み込みを前提とするのかによっても適したボードは異なります。製品化を想定する場合は、SoMの有無、キャリアボード開発、OS対応、長期供給なども選定ポイントになります。

Q.低価格でZynq 7000 SoCを評価できるボードはありますか?
A.

はい。Zynq 7000 SoCには、FPGAやSoCの学習、PoC、アルゴリズム評価などに利用しやすい比較的低価格な評価ボードがあります。たとえばPYNQ™-Z2はZynq-7020を搭載し、HDMI、Pmod、Arduino、Raspberry Pi互換コネクタなどを備えているため、組み込み開発や画像処理、FPGAの学習・評価にも利用できます。

Q.Zynq 7000 SoCではLinuxを使用できますか?
A.

はい。Arm Cortex-A9を搭載するProcessing System上でLinuxを動作させることができます。AMDの開発環境を使用して、Linux上のアプリケーション処理とFPGA側のハードウェア処理を組み合わせたシステムを構築できます。Linux環境、ドライバ、FPGAロジックを連携させた組み込みシステム開発にも利用されています。

Q.VivadoやVitisを使ったZynq 7000 SoCの開発はできますか?
A.

はい。FPGAロジックの設計にはAMD Vivado™ Design Suite、プロセッサ側のソフトウェア開発にはVitis™ Unified Software Platformなどを利用できます。Zynq 7000 SoCでは、Armプロセッサ側のソフトウェアとFPGA側のハードウェアを連携させて開発するため、ハードウェア設計からソフトウェア、Linux環境までを含めたシステム開発が可能です。AMDは現在もZynq 7000 SoC向けのTechnical Reference Manualを更新しています。

Q.Zynq 7000 SoCは現在も新規開発に使用できますか?
A.

はい。Zynq 7000 SoCはAMDの現行製品ポートフォリオに掲載されており、AMDは7シリーズFPGAおよびアダプティブSoCについて2040年までの製品供給計画を示しています。そのため、長期供給を重視する産業機器や組み込み製品でも選択肢となります。ただし、新規設計では必要な性能や製品ライフサイクルを確認し、Zynq UltraScale+ MPSoCなどの後継世代とも比較して選定することが重要です。

Q.Zynq 7000 SoC対応FPGAボードの選定から開発まで依頼できますか?
A.

はい。富士ソフトでは、用途や仕様に応じたZynq 7000 SoC対応ボードの選定、評価環境の構築、FPGA設計、基板設計、組み込みソフトウェア開発、Linux環境構築、評価・検証までご相談いただけます。SoMを活用した製品開発やキャリアボード開発など、評価から量産を見据えた組み込みシステム開発にも対応しています。富士ソフトはAMDのAPN (AMD Partner Network for Embedded Partners) 認定パートナーとして、AMD FPGAを用いた製品開発を長年手掛けています。

FPGAボードをお探しの方は、お気軽にお問い合わせください。

とりあえず価格が知りたい、こんなFPGAボードを探している、こういうシステムを構築予定だが要件にあうFPGAボードを提案してほしい、製品ベンダーとの間に入ってサポートしてほしいなど、組み込みシステム開発の老舗でもある富士ソフトであれば、高い精度でお答えすることができます。質問だけでも結構です。迷ったらまずはお問い合わせ下さい。

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FPGAボードメーカーから探す

富士ソフトでは、BittWare社やiWave社など、海外ベンダー(メーカー)のFPGAボードを多く取り扱っており、初心者(入門)向けの安価で手頃なFPGAボードをはじめ、性能の高いFPGAボード、価格の安い(低価格)FPGAボードなど、お客様の様々なニーズに対応できる製品をラインナップしています。

どのボードベンダー(メーカー)も、AMD(旧Xilinx)とAltera(Intel)の2大FPGAデバイスベンダーの最先端FPGAおよびスタンダードFPGAを搭載したボードを中心にさまざまな製品を製造・供給していますが、ターゲットとするアプリケーションとそれぞれが持つ製品特長は異なります。ボード選びに迷われた場合は、質問だけでも結構ですので富士ソフトにお問い合わせください。ご要件にあわせたボードをご提案させていただきます。

AMD

AMD

AMD(旧Xilinx)、FPGAを中心としたプログラマブルロジックデバイスを開発するアメリカ合衆国カリフォルニア州の半導体製造企業です。

ポートウェルジャパン

ポートウェルジャパン

ポートウェルジャパン株式会社は、1998年の創業以来、台湾ポートウェル社の製品を中心に日本市場の要求に合った製品・サービスを提供し、日本の産業界の発展に寄与して参りました。

BittWare

BittWare

BittWare社は30年以上、AlteraおよびAMD(旧Xilinx)のFPGAを搭載したオリジナルボードの開発・販売を行っており、様々な業界やアプリケーションに向けて、信頼性の高いハードウェアを提供しているCOTS (Commercial Off-The-Shelf) ベンダーです。

Sparkle Computer

Sparkle Computer

Sparkle Computer Co. Ltd. は、TUL Corporation.(台湾)のグループ企業として、台湾の新北市に本拠を置き、1982年に設立して以来 40 年以上にわたりコンピューター業界に多くのソリューションを提供しております。

iWave Systems Technologies

iWave Systems Technologies

iWave Systems Technologiesは、1999年に設立されたインドのバンガロールに本社を置くISO 9001:2015認証取得企業です。

NDR

NDR

株式会社 エヌ・ディ・アールは、30年以上産業機器向けの高品質・長寿命の組み込み製品を開発しており、20年以上にわたりPLDを使用した開発実績があります。

AVNET

AVNET

アヴネット株式会社は、国内外のメーカー・ITベンダーとの取引を通じて、半導体から電子部品・エンベデッド製品を幅広く提供するエレクトロニクス商社です。

ONE-STOP DEVELOPMENT

FPGAボードの選定からFPGA製品の設計・製造まで一貫対応

FPGAボード選定の先のステップを、富士ソフトがお手伝いします。FPGAボードは、FPGAを使った製品開発や技術検証を効率よく進めるための重要な開発プラットフォームです。一方で、実際の製品開発では、ボードを購入して終わりではなく、用途に合ったFPGA選定、RTL設計、HDLコーディング、基板設計、ソフトウェア開発、実機検証、試作製造、量産までを見据えた検討が必要になります。

富士ソフトでは、FPGAボードの販売だけでなく、FPGAを活用した開発にも対応しています。評価ボードを使ったPoC、既存製品へのFPGA適用、画像処理・通信・制御・AIアクセラレーションなどのFPGA設計、SoMやFPGAボードを活用したカスタム基板開発、さらに試作・製造まで含めてご相談いただけます。

このような課題に対応できます
用途に合うFPGAボードや評価ボードを選定したい
AMD(旧Xilinx)やAltera(旧Intel FPGA)など、搭載FPGAの選定から相談したい
RTL設計、Verilog HDL/VHDLコーディング、論理シミュレーションを任せたい
FPGAとCPU、組み込みLinux、アプリケーションソフトウェアを連携させたい
評価ボードで検証した内容をカスタム基板や製品設計へ展開したい
部品選定、回路設計、基板設計、部品調達、基板製造、実装、検査まで一括で相談したい
EOLや部品入手難を見据えて、代替FPGAやマイグレーションを検討したい
FPGA設計・基板設計の対応範囲

富士ソフトでは、FPGA開発における基本設計、詳細設計、RTL設計、HDLコーディング、機能検証、タイミング検証、実機検証、総合検証まで対応可能です。通信、画像処理、メモリ制御、バス制御、産業機器向け制御など、用途に応じたFPGA設計をご支援します。

また、基板開発においては、部品選定、回路設計、基板設計、配線設計、基板製造、部品実装、動作検証まで対応できます。FPGA、CPU、DDRメモリ、Ethernet、USB、PCI Expressなどを含む高速インターフェース設計や、製品化を見据えた基板開発についてもご相談いただけます。

FPGA設計 受託開発サービス

FPGAを主体としたハードウェア設計に対する豊富な知見で、小規模〜大規模FPGA開発まで幅広く対応が可能です。RTL設計などの論理設計だけでなくソフトウェア開発・部品調達・基板(ボード)開発も含めたカスタム(実装)まで、ワンストップソリューションとしてご提案いたします。

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製造・量産まで見据えたDMS/EMS対応

FPGAを活用した製品開発では、試作段階だけでなく、製造・量産を見据えた設計が重要です。富士ソフトでは、DMS/EMSサービスにより、設計、部品調達、基板製造、部品実装、試作、実機検証、環境試験、出荷試験、量産まで一貫して対応できます。

少量多品種の製造、部品在庫管理、製造パートナーの選定、品質確保など、製造段階で発生しやすい課題にも対応可能です。FPGAボードを使った評価から、カスタム基板化、試作製造、量産・OEM生産まで、開発フェーズに応じて最適な体制をご提案します。

DMS/EMSサービス(電子機器製造受託サービス)

お客様のご要望に合わせて、設計・製造から評価まで一貫した工程におけるDMS/EMSを提供いたします。多製品に渡る開発実績を保有しているため、お客様のご要求に合わせた部品の選定、技術力の提供、品質の確保が可能です。加えて、富士ソフトは数多くのパートナー企業との繋がりもあるため、製造で課題となる少量多品種の製造や在庫管理などのご要望にもお応えいたします。

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FPGAボード選定と開発支援を組み合わせるメリット

FPGAボードの選定段階から設計・製造を見据えて検討することで、評価後の手戻りを減らし、製品化までの期間短縮につなげることができます。必要なI/O、メモリ容量、処理性能、開発環境、長期供給、部品入手性、量産時のコストまで含めて検討することで、PoCから製品開発、量産までスムーズに進めやすくなります。

富士ソフトでは、FPGAボード選定、FPGA設計、基板設計、ソフトウェア開発、試作製造、量産まで一貫してご相談いただけます。FPGAボードを使った評価から製品化までを見据えている場合は、お気軽にお問い合わせください。

Zynq™ 7000 SoCとは

Zynq™ 7000 SoCは、Arm® Cortex®-A9プロセッサを搭載したプロセッシングシステム(PS)と、FPGAのプログラマブルロジック(PL)を1チップに統合したAMDのSoCです。
ソフトウェアによる制御処理と、FPGAによる高速・並列処理を組み合わせることができ、産業機器、モーター制御、画像・映像処理、通信機器、医療機器など、リアルタイム性や柔軟なハードウェア処理が求められる組み込みシステムに活用されています。
Zynq 7000ファミリーには、シングルコアArm Cortex-A9を搭載するZynq 7000Sと、デュアルコアArm Cortex-A9を搭載するZynq 7000があり、必要なCPU性能、ロジック規模、DSP、I/O、高速トランシーバなどに応じてデバイスを選択できます。

プロセッシング システム(PS)

機能 Zynq 7000S Zynq 7000
デバイス Z-7007S, Z-7012S, Z-7014S Z-7010, Z-7015, Z-7020 Z-7030, Z-7035, Z-7045, Z-7100
プロセッサ コア シングルコア Arm Cortex-A9 MPCore™ デュアルコア Arm Cortex-A9 MPCore
最大周波数 最大 766 MHz 最大 866 MHz 最大 1 GHz
外部メモリのサポート DDR3、DDR3L、DDR2、LPDDR2
主なペリフェラル USB 2.0、Gigabit Ethernet、SD/SDIO
専用ペリフェラル ピン 最大 128 最大 128 128

プログラマブル ロジック(PL)

AMD Zynq™ 7000S SoC

Z-7007S Z-7012S Z-7014S
ロジック セル (K) 23 55 65
ブロック RAM (Mb) 1.8 2.5 3.8
DSP スライス 66 120 170
最大 I/O ピン数 100 150 200
最大トランシーバー数 – 4 –

AMD Zynq™ 7000 SoC

Z-7010 Z-7015 Z-7020 Z-7030 Z-7035 Z-7045 Z-7100
ロジック セル (K) 28 74 85 125 275 350 444
ブロック RAM (Mb) 2.1 3.3 4.9 9.3 17.6 19.1 26.5
DSP スライス 80 160 220 400 900 900 2,020
最大 I/O ピン数 100 150 200 250 362 362 400
最大トランシーバー数 – 4 – 4 16 16 16

Zynq 7000SとZynq 7000の違い

Zynq 7000SとZynq 7000の主な違いは、プロセッサ構成とプログラマブルロジックの規模です。
Zynq 7000SはシングルコアArm Cortex-A9を搭載し、コストや消費電力を重視する比較的小規模な組み込み用途に適しています。一方、Zynq 7000はデュアルコアArm Cortex-A9を搭載し、より高いソフトウェア処理性能に加えて、デバイスによって大規模なロジックリソースや高速トランシーバを利用できます。

製品選定ではCPU性能だけでなく、ロジックセル数、DSPスライス、ブロックRAM、I/O、高速トランシーバなど、PL側のリソースも含めて比較することが重要です。

Zynq-7010とZynq-7020の違い

Zynq-7010とZynq-7020は、どちらもデュアルコアArm Cortex-A9プロセッサを搭載したZynq 7000 SoCですが、FPGA側のプログラマブルロジック規模に大きな違いがあります。

Zynq-7010は約28Kロジックセル、80 DSPスライスを備え、比較的小規模な制御処理や組み込み用途に適しています。一方、Zynq-7020は約85Kロジックセル、220 DSPスライスを備え、より多くのロジックリソースや演算処理を必要とする画像処理、信号処理、ハードウェアアクセラレーションなどに適しています。

CPU側の基本構成は共通しているため、主にFPGA側で必要となる回路規模、DSPリソース、I/O数などを基準に選定します。

項目 Zynq-7010 Zynq-7020
CPU Dual-core Arm Cortex-A9 Dual-core Arm Cortex-A9
ロジックセル 28K 85K
Block RAM 2.1 Mb 4.9 Mb
DSPスライス 80 220
最大I/Oピン数 100 200

Zynq 7000 SoC対応ボードの選び方

Zynq 7000 SoC対応ボードを選ぶ際は、搭載デバイスだけでなく、メモリ容量、Ethernet、USB、HDMIなどのインターフェース、PmodやFMCなどの拡張性を確認することが重要です。

学習・評価やPoCでは、必要な機能をあらかじめ搭載した評価ボードが利用しやすく、量産製品への組み込みを想定する場合は、SoM(System on Module)の採用も選択肢となります。SoMを利用することで、CPU/FPGA、メモリ、電源などの主要回路をモジュール化し、製品固有のインターフェースをキャリアボード側で設計できます。

用途や必要な性能、開発期間、量産計画などを踏まえて、評価ボード、開発ボード、SoMを使い分けることが重要です。

FPGAボードとは

FPGAボードとは、FPGA(Field Programmable Gate Array:書き換え可能な論理回路)チップに、電源回路・クロック・メモリ・各種I/Oインターフェースを搭載した基板です。FPGA単体では動作させにくい周辺回路を一体化することで、設計した論理回路(circuit)やデジタル信号処理(DSP)を実機環境で評価・運用できる形にしたものを指します。

主な用途は、デジタル回路の試作・実験・検証・デバッグ、およびPCのアクセラレータカード、通信処理ボード、組み込み機器の制御基板などの実運用です。回路を用途に応じて再構成できるFPGAの特性により、仕様変更やアルゴリズム更新にも柔軟に対応できます。

FPGAボードの構成要素

FPGAボードは、一般的に次の要素で構成されます。

  • FPGAチップ(AMD/Xilinx、Intel/Altera、Lattice、Microchip等)
  • コンフィギュレーション回路と外付けブートメモリ(SPI Flash等)
  • デバッグインターフェース(JTAG、USB経由のプログラミング・デバッグ)
  • 外部メモリ(DDR3/DDR4/DDR5などのSDRAMが一般的、HBMは一部ハイエンドでパッケージ内蔵)
  • 高速シリアルトランシーバ(SerDes、PCIe・Ethernet・JESD204B等で高速なデータ転送を担う)
  • I/Oポート(GPIO、UART、SPI、I2C、Ethernet、SFP/QSFP等)
  • 拡張コネクタ(FMC、HSMC、Pmod、Arduino互換ヘッダ等)

これらの周辺回路が一体化されているため、FPGA内部の論理回路や演算処理だけでなく、搭載プロセッサコア、DDRメモリ、各種シリアル通信(UART/SPI/I2C等)を含むシステム全体としての評価が可能になります。また、高速信号を扱うFPGAボードでは、基板のレイアウト・パターン設計が信号品質や動作の安定性を大きく左右する重要な要素となります。計測やRF用途のボードでは、アナログ信号を扱うためのA/D・D/Aコンバータ(ADC/DAC)を搭載した製品もあります。

FPGAボードの用途と種類

FPGAボードは目的別に、一般的に次の3種類に分類されます。(明確な業界標準分類はなく、ベンダーや用途によって呼称は異なります)

  • 評価ボード:特定のFPGAチップやIPコアの性能評価を目的とした、メーカー純正の最適化基板(AMD KCU105、Intel Stratix 10 GX Development Kit 等)。
  • 開発ボード:多様なI/Oと拡張性を備え、ユーザーが回路設計やプログラミングを試作・改変しやすい構成のボード(Digilent Arty、Basysシリーズ等)。
  • SoM(System on Module):FPGAと周辺回路を小型モジュール化した形態。カスタムキャリアボードへの組み込みによる量産設計だけでなく、電源・メモリ周りの設計工数を削減して開発効率を上げる目的でも使用されます(AMD Kria K26、iWave Zynq UltraScale+ SoM 等)。

FPGAボードの開発環境

FPGAボードの設計・書き込み・デバッグには、FPGAベンダが提供する開発ツールを使用します。

  • AMD(旧Xilinx):Vivado Design Suite、Vitis(統合開発環境)。
  • Altera(Intel):Quartus Prime。
  • Lattice:Diamond、Radiant。
  • Microchip:Libero SoC。

設計言語はHDL(Verilog HDL、VHDL)が標準であり、近年は高位合成(HLS、C/C++から論理回路を生成)も実用化されています。多くの評価ボードには動作確認済みのリファレンスデザイン(HDLコード、BSP、サンプルアプリ)が付属しており、ゼロから設計を起こす場合と比べて立ち上げ工数を数週間〜数か月単位で短縮できます。こうした評価ボード(evaluation board)は、製品設計に入る前のプロトタイピングや機能検証のプラットフォームとしても活用されます。

FPGAボードの価格帯

FPGAボードの価格は用途と搭載チップ規模により大きく異なります。

  • 学習・入門用(Digilent Basys/Arty等):数千円〜5万円
  • 業務プロト用(Zynq 7000系、Kria K24等):10万円台〜
  • 中規模業務用(Zynq UltraScale+ MPSoC評価キット、各種FMCキャリア等):20万〜100万円
  • データセンター・ハイパフォーマンス向け(Bittware 520NX、IA-780i等):100万〜500万円
  • ASICプロト用(Virtex UltraScale+ HBM等):1,000万円超

FPGA入門

FPGAとは、「Field Programmable Gate Array(フィールド プログラマブル ゲート アレイ)」の略で、デバイス(半導体/IC)の入手後に、開発現場でユーザー自身が論理回路をプログラミングできる集積回路です。あらかじめ機能が固定されている一般的なICと異なり、内部の論理ブロックと配線を何度でも書き換えられるため、仕様変更やアルゴリズム更新に柔軟に対応できます。これは、製造時にトランジスタの配線パターンが確定してしまうASICとは対照的な特性です。

FPGAは書き換え可能なロジックデバイスであるPLD(Programmable Logic Device)の一種で、PLDは比較的小規模なCPLD(Complex Programmable Logic Device)と、大規模・高機能なFPGAに大別されます。

FPGAの強み

FPGAの強みは、処理を回路(ハードウェア)として並列に実行できる点にあります。逐次処理が基本のCPUや、画像・行列演算に強いGPUに対し、FPGAは独自のデータ処理や入出力制御を低遅延・並列で実装でき、製品ごとの要件に合わせて回路を最適化できます。

一方、機能を固定して大量生産するASICと比べると、FPGAは初期コストを抑えて少量から開発でき、出荷後の仕様変更にも対応できるうえ、用途に応じて回路規模や消費電力を最適化しやすいという利点があります。こうした特性から、AI推論、画像処理、5G・通信、ネットワーク、データセンター、計測器、産業機器、ロボティクスなど、幅広い分野で採用されています。

FPGAの最新トレンド:FPGA SoC

現在のFPGAのトレンドは、CPUコアを内蔵した「SoC FPGA」(SoC=System on Chip)です。従来、FPGAはCPUやマイクロコントローラの高速・並列な演算処理を補助するコンパニオンチップとして使われてきましたが、動作周波数(数十〜数百MHz規模)の制約や、CPUとFPGAの2チップ構成における両者間のインターフェース設計・基板の実装面積の増加といった課題があります。加えて、GUIや各種ネットワークプロトコルなど、ハードウェアだけでは表現しにくい複雑なアプリケーションをソフトウェアで実装するニーズが高まり、Armコアを統合したSoC FPGAが登場しました。

代表的な製品として、Altera(旧Intel/旧ALTERA)では『Cyclone® V SoC』『Arria® 10 SoC』『Agilex™ SoC』など、AMD(旧Xilinx)では『Zynq™ 7000 SoC』『Zynq™ UltraScale+™ MPSoC』『Versal™ ACAP』などが、ArmのCortex-A/Cortex-R系プロセッサコアを搭載しています。

これらのSoC FPGAは、数百MHz〜GHz級で動作するプロセッサコアと、DDRメモリコントローラやFPGA内部のSRAMブロック、PCIe・Ethernet・UART・SPI・I2Cといったシリアルインターフェースを1チップに統合しています。

なお、Cyclone® V SoCの前世代にあたる『Cyclone® IV』のようにプロセッサコアを内蔵しないFPGA単体製品もあり、その場合は外部のCPUやマイコン(MCU)と組み合わせて使用します。FPGAの設計には、Altera社の『Quartus® Prime』やAMD社の『Vivado™/Vitis™』といった統合開発ツールを用い、Verilog HDL・VHDLによる論理設計のほか、近年はC/C++から回路を生成する高位合成(HLS)も実用化されています。

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