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Androidアプリ開発
Android端末を業務に利用するケースが増えてきました。Android端末は豊富な通信機能や拡張機能を搭載するほか、アプリによって様々な機能を追加することができます。基本的には業務に特化したアプリをインストールすることで、業務を効率化が可能になります。一方で、Android端末には多くのセキュリティ上の対策も必要です。ここでは、Android端末を安全に業務利用する方法を紹介します。
これまで特定の業務に使用するデバイスは、特定の業務に特化して製作された専用端末しかありませんでした。レストランでウエイターやウエイトレスが持つ端末や、保険の外交員が持つ端末、宅配便業者が持つ端末などは、普段から目にすることも多いでしょう。このほかにも、製造業や建築業、電気、水道、ガスなど、多彩な業界で専用端末が存在します。
しかし最近では、こういった業務専用端末をAndroid端末に置き換えるケースが増えてきました。Android端末はタブレットやスマホなど多くの機種が販売されているので、業務専用端末よりもはるかに安価で入手できます。また、タブレットやスマホなどは多彩な通信機能を搭載し、バッテリーの駆動時間も長時間になり、搭載するCPUの高速化とメモリの大容量化によって、かなり高度な処理も可能になっています。今後はますますタブレットやスマホが業務シーンで活用されることが多くなってくることが予想されます。
さらに、USB端子を搭載するため、ここにプリンターやバーコードリーダー、カードリーダーなどを接続できるというメリットもあります。そして、Androidはオープンソースであるため、誰でもアプリを開発することができます。特定の業務に特化したアプリも数多く提供されているので、こうしたアプリと周辺機器を用意するだけで、個人でも特定の業務が行えるようになります。
一方で、Android端末の業務利用には、様々なセキュリティ上のリスクもあります。コンパクトで持ち運びがしやすい分、紛失や盗難の脅威に常にさらされています。もし悪意のある人の手に渡ってしまうと、Android端末の保存された情報を参照して悪さを働いたり、アプリを不正利用されてしまう危険性もあります。
また、オープンソースであることが仇になることもあります。誰でもAndroidアプリを開発できるということは、悪意のあるAndroidアプリを開発することも可能で、それを正規のアプリのように見せかけて公開することもできます。悪意のあるアプリをインストールしてしまうと、最悪の場合は端末を乗っ取られてしまい、悪意のある遠隔操作を行われる危険性もあります。また、正規のアプリであっても脆弱性(セキュリティホール)が存在していることもあり、やはり悪用される可能性があります。Androidセキュリティを軽視すると、重大な過失に繋がるため、対策を確認することは大切です。
Android端末を業務に使用する場合は、まずはログイン認証を設定して、容易に操作されないようにすることが必要です。ログイン認証には、パスワードの設定のほか、指紋認証など多要素認証を構築することも可能です。また、万一の紛失や盗難に備えて、GPSなどにより端末を追跡したり、遠隔からデータ消去や初期化ができるソリューションを搭載することも有効です。さらに、業務に不要な機能やアプリを動作させないようにすることも効果的です。
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